きまま日記 @ PA 続編

載せきれなかった米国生活編を追加しました

 

 渋滞 

NYやLA、サンフランシスコ等の大都会周辺での渋滞は、東京をもしのぐひどさである。サンフランシスコへの道路は、毎朝日の出前の暗いうちから光の帯(車のヘッドライト)でぎっしりだし、マンハッタンへ入るトンネルはどこを通ってもいつも混んでいて、ひどいときは1時間たっても殆ど進まなかったりする。その上、東京ほどはマナーのよろしくないドライバーが多くて、慣れない人には運転しづらい。譲りあいの精神はあまり見られず、少しでも鼻先の出たもの勝ち、強気で走ったもの勝ち、信号が青に変わる瞬間に車体が動き出していない車には、後ろの数台から容赦なくクラクションを浴びる。

大都会周辺の道路では、渋滞緩和策として、相乗り通勤を奨励している。カリフォルニアでは、Car pool lane、NYではHov laneという名前の、複数人数で乗車している車のみが通行できる専用レーンが設けられている。一名乗車の車がこのレーンを使うと、何百ドルかの罰金になる。

フィラデルフィア近郊の渋滞は、それに比べればカワイイものだが、それでも、よく利用していた202号線は、PA州を東西に走る大動脈である76号線と交わるポイント周辺では、朝番は必ず渋滞していた。通勤中聞いていたラジオで覚えてしまった言葉は、bumper to bumper。車のバンパー同士がくっつきそうな状態、渋滞している状態のことを表す。
ダウンタウンでは車も人も多いので、それなりに込み合うが、日本の繁華街ほどではない。日本の都市のスクランブル交差点などのような大きな横断歩道はないし、駅から吐き出される群集に車が身動きできない状態、という状態もないからだ。郊外の町ではなおさら、道路を歩いている人間は殆どいなくて、信号をわたる人間を待って渋滞するということは殆どない。

 リップブラシ 

食品以外で、アメリカになくて困ったものといえば、タオルケットの次はリップブラシだった。日本人でも、使わない人も多いけれど、私は使う派。もともと不器用なので、リップブラシなしで口角をはみ出さずに口紅を塗ることなんてできない。たまたま持ってきたリップブラシが使い物にならなくて、新しいものが必要になり、探し回ったけれどドラッグストアでは見つけられなかった。メイクアップ用品専門店にでも行かないとないのかしら?困ったわー、というのを聞きつけて、知り合いがどこからか探してきてくれたけれど、毛が硬くてしなやかさがないので、うまく使えない。需要がないからなのか、種類は豊富ではなさそうだ。
米国生活を始めるにあたっての指導教本などでよく見かける『日本から持ってきた方がいいですよ』リストには、便座カバーとか座布団とかスリッパとか、私には必要のないものが挙げられていたけれど、私の欲しかったリスト上位のタオルケットもリップブラシもなかった。皆不便してないのかなあ?私が特殊なの?
あと思いつくのは、強力な(なぜか日本の太陽の光より強いと感じる)紫外線から肌を守るための美白用化粧品、極細ペン(アメリカのボールペンは芯が太くて、汚い字がますます下手にしか書けなくて滅入ってしまう)、パンティストッキング(Gパンが多かったのであまり履く機会はなかったけれど、値段も質も日本製がダンゼンよし)など。女性ならではの視点だと思いませんこと?

 ドライブスルー 

車社会であるアメリカには、ハンバーガー屋さんばかりでなく、町のいたるところにドライブ・スルーがあって、車からわざわざ降りなくても用事を済ませられるようになっている。

郵便局の駐車場の『-> Drive-Up Mail Box』の看板に従って進めば、運転席から手紙を投函できるポストへたどり着く。銀行の駐車場にも、運転席から手を伸ばして操作できるATMがある。たとえ前に人がいたって、反対側にもう一台あるドライブスルーじゃないATMが空いていたって、しばらく待てばいいだけなので、ドライブスルーATMの方が人気。ドライブスルー ファーマシーという薬屋さんもあった。これはどんなんだろう?使ったことがないのでわからない。一番右の写真は、やはり銀行なんだけど、ATMではなく、向こうの窓口の係員と話をしながらお金を出し入れする機械。透明の筒に書類やお金を入れてボタンを押すと、透明のチューブを通ってピューンと向こうの係員の手元に行くってわけ。これは使い方がわからなくて、お金をそのまま筒に入れたら、あとから専用の透明の筒が届いて、お金が消えちゃったー!!と大慌て。窓口の人に、お金がない!今、ここにいれたのに!!どうしてくれるの!?と大騒ぎしたら、その筒の下にお金がぺちゃんこになってた、ということがあった。はずかしー。
 天空のラブレター 

よく晴れた秋の日、ニューヨークのエンパイアステートビルに登った。あれ?と誰かが指差した先を見ると、青空に白い文字がぽつぽつと描かれていく。5台の飛行機が平行して飛び、絶妙なタイミングで煙をはいていく。『I LOVE YOU ANNA・I NEED YOU』だって。結婚してくれー!の文がなかったので、プロポーズじゃなかったみたいだけど、すごいねえ。雨の降らない乾季のカリフォルニアでならいつでもOKだろうけど、台風の季節のニューヨークでなんて。今世紀最大と言われた大型台風フロイドの立ち去った直後の青空だったから、本当にクリアにきれいに見えた。感激して見上げている女性がいたんだろうな。

 DIY 

天井まで、4-5メートルはありそうなDo It Yourselfのお店。いわば日曜大工屋さんとでもいいましょうか。ペンキや木材や芝刈り機や壁紙や蛇口やドアのブなどの雑貨品が天井までのびた棚にずらーっと並べられている。棚と棚の間は、大きなカートが楽々すれ違えるほどのこれまたゆったりした通路がながーく続いている。天井近くのものをとるには、どうするのかしら?大体、こういうの、車でなけりゃ買いに来れないよね?もちろん駐車場はだだっぴろく、出入口も大きい。アメリカ人自体、体格の大きい人が多いけれど。こういった日曜大工だけでなく、日本では専門店でしか見られないようないろいろなものが結構一般的に買えたりするのが嬉しいところ。
オーストラリアでホームステイした家もそうだったけれど、ある程度の家の改装は皆自分でやってしまう人が多い。業者に頼むと高いのだろうか?自分の家をいじることが楽しいからだろうか?
この辺りの住宅は、一軒屋が多い。アパートもせいぜい高くて2階建て。高層マンションや団地は皆無。庭も広く、ハロウィンやクリスマス等の季節の行事に庭を飾り立てる楽しみもたくさんある。やりがいはあるだろうなあ。

 

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<このページの最終更新日:01/09/29>