きまま日記

'00年夏2(00/06/01〜00/06/24)

00/08/26(土) 恋の季節
ピンキーとキラーズの歌がありましたね…っていうのは本題とは関係ないのですが、花火を見に行くと浴衣のカップルが目立っています。夏休みだし、海の季節だし、イベント盛りだくさんだし、恋の季節はやはり夏かしら。と、今日の花火大会で目立っていたのは、浴衣は着ていなかったけれど、微妙に距離を置いて立っていたカップル。彼女は大空に次々とあがるきれいな花火を仰ぎ見ることもなく、どちらかというと顔をそむけている。彼も時々彼女を振り返りそうでいて見ないフリをしている。どうしたんだろうあのカップル。彼氏が何か話し掛けてもいやがって後ろにずるずる引き下がっていくので、私の前方にいたはずが、最後にはずっと右手奥の方へ移動していました。
せっかく花火を二人で見に来ているというのに、この気まずさは何?夏の終わりと共にさよならを告げる人も沢山いるのかなぁ。秋(飽き)が来るっていうしね。切ないなぁ。

00/08/17(木) 夏休みの思い出
子供の頃、夏休みはよく一人で母方の田舎へ遊びに行った。核家族の日常から、大家族へ。さらに親戚などが集まったりすると賑やかで楽しかった。自分の家族と離れて寂しいなどとは一度も思ったことがなかった。そんな思いに浸るほど暇ではなかった。夏休みはやることがいっぱいあった。年の近いいとこと遊びまくった。
雷が鳴ると、背を低くしていた方がいいと言う祖父に従って、皆で囲炉裏の周りにはらばいになって、顔をくっつけておしゃべりをした。蚊帳の中はテントみたいで、うきうきした。母屋から離れて外にあった五右衛門風呂は、浮き板を沈めて入ったので、底なしのような気がして、緊張した。裏山の神社の周りには、アリ地獄の丸いすり鉢がいくつもあって、眺めているだけで面白かった。おやつには、畑でとれた太ったとうもろこしが湯気をたててゆであがり、黄金の山をなしていた。食べきれないほどあったので、食欲にまかせて一気に10本近くむしゃぶりついたけど、おなかもこわさなかった。とうもろこしの実が一列連なってとれると嬉しかった。よく遊びよく食べ、よく寝てよく笑った。
そのときは自覚もなにもなかったけれど、実に豊かで充実した夏休みを過ごしていたのだ。あの幸せな夏休みが今の私を作り上げるのに貴重な役割を果たしていると思う。

子供が軽井沢で合宿勉強をする、という隣の人たちのおしゃべりをサウナで聞くともなく聞いていた。涼しいから頭に入るのだって。夏休みはせめて、普段の勉強とは違う体験をさせてあげればいいのにと思ったけれど、それは私の勝手な思いかな。案外、子供達はそれでも楽しい夏休みを過ごしているのだろうか。

00/08/10(木) 花火大会
各地で花火大会が目白押しだけど、8月10日の鎌倉の花火大会ははずせない。毎年この日ばかりは、混雑も厭わずに見に来ていた。いろいろな人と来たので、過去の思い出も懐かしい。同僚と来て、高校時代の友人にばったり駅であったり、岩場を飛び跳ねるようなお転婆が、浴衣を着ると木の根すら迂回するほどおしとやかになるとからかわれたり、母と二人
狭い隙間に並んで座って水中花火を眺めていたこともあった。
そう、鎌倉のは水中から打ち上げられる半円の花火が美しい。横に移動する船から花火玉が次々に水中に放り込まれ、近づいてくるにつれて大きくなり、火の粉が浜にいるこちらにまで飛んできそうな巨大なアーチを描く。何万人の観客からは、ほーうと大きなどよめき。
今年は、遅く着いた割には絶好の場所を確保。目の前で見事に咲いては散る大輪の花にうっとり。
浜風と枝豆とビールと花火。いやいや、夏だねぇ。
今年のフィナーレは、ミレニアムスペシャルだそうで、なかなかの迫力でした。

00/07/31(月) 夏模様
買い物の帰り道、春には見事な桜並木になる林を歩いていった。うるさいほどのせみ時雨。
アメリカ人が、夏のセミの鳴くのを音のなる木だと言ったという話をふと思い出して、一人にやりと笑う。強烈な日差し、大木の木陰、せみ時雨、これが日本の夏なのにねぇ。
帰宅すると高校野球地方大会の決勝戦。横浜高校の地元なので、横浜高校が甲子園に出る夏にはいつも力をいれて見ていたのだった。最近は野球部のグラウンドも遠く離れてしまって、一年中聞こえていた金属バットの音なども聞こえなくなった。よし、横浜高校優勝。今年は気合入れて高校野球見るぞぉ。

========7/24に日本に帰国しました========

00/07/23(日) 帰国日
前日までテストして、レポート書いて、オフィスの片付けして、で、オフィスのPCの前でうとうとして、とうとう朝を迎えてしまった。朝ご飯買っていこうとスーパーに寄ったら、「早いねー」って言われたけど、ものすごーく遅いんです、実は。とほほ。
ホテルに朝帰り。横になる暇もなく、荷物のパッキング、チェックアウト、最後の最後に思い出した用事で再びオフィスへ、結局そのまま空港へ直行。本当は早くホテルを出て、ゆっくり海岸線など眺めながら空港へ行きたかったんだけどな。
←空港近くの道沿いのパームツリーが、葉っぱを全部くるくるとまとめられて、玉ねぎおばさんの髪型していました。これは一体何のため???
チェックインすると1時間の遅れだという。珍しく搭乗までにたっぷりと余裕ができてしまった。2階のバーでゆっくりとフローズンマルガリータを飲む。ふんわりしていて美味。バーの中も落ち着くし、疲労の体に心地よい。
出国便のときのお隣さんは、台湾で有名な生け花の大家で、結婚式に出席するためにLAに行くんだと言っていた老夫婦だった。今回、帰国便のお隣さんはハワイ在住のアメリカ人で、両親のいるLAにきていたそうだ。成田でトランジットしてすぐタイで働く日本人のガールフレンドに会いに行くのだって。なんともハードなスケジュール。いろいろな人がいて面白いね。

一ヶ月前に久しぶりの帰国をしたばかりで、あまり感慨はないが、車窓から見える青々とした田園風景には心和む。なんて美しい風景だろう。早稲が風にたなびいてわさわさと揺れる。
成田からオフィスへ直行。ああ、今朝もオフィスから空港へ直行したばかりだというのに。とても長い一日でした(日付変更線越えたから二日だけど)。

00/07/19(水) Dana Point
すっかり仕事がゆきづまってしまいました。とはいっても、私ができるのはここまで。日本に指示を仰ごうにも、今日は海の日の祝日。こんな機会は滅多にないからと、日のあるうちに仕事を終えて外へ。日没の8時過ぎまではまだ2時間ぐらいある。

LA近郊の海岸の中では一番南にある、Dana Pointという所へ行きました。昔ボストンからやってきた著名な船乗り、Dana Jr.という人がこの場所を訪れたのを記念して、その名がつけられたとか。昔といってもほんの百数年前のことですが。

遊歩道のベンチに座って、しばらくボーっとしていました。遊歩道をウォーキングする夫婦、恋人同士、友人同士、親子。堤防の中をレガッタやカヤックやヨットやクルーザーや…それこそひっきりなしにいろいろな形の船が通り過ぎていきます。週末でもないのに、皆思い思いの夕べを過ごしている。生活にあくせくしていなくて、優雅。この豊かさはどこからくるのだろう?アメリカが今好況だから?サマータイムがあるから?毎日深夜の電車で帰宅する日本の企業戦士達にも、こんな余裕を持たせてあげたいなぁ。

00/07/13(木) 高級スーパー
Bristol Farmsというちょっと高級志向のスーパーに行ったところ、何もかもが整然と並んでいてとても綺麗!誤って手も触れられないぐらい。見て見て、この並べ方。奥の方から選り取るなんてとてもできそうもありません。思わず写真を撮ってしまった。
ここの店員は赤いギンガムチェックの前掛けなんかしていて、かわいい。探していたワインも見つかったし、Godivaやスターバックスのアイスクリームも置いてあるし、なかなかよいなぁ。でも、日常のお買い物にはちょっと高めでそうそうは来られそうもないかも。
この辺りでちょっと洒落たレストランに出かけると、お子様を連れて優雅なランチを楽しんでいる身なりのよい奥様が圧倒的なので、確かにマーケット的には合致しているのだろうなぁ。
カリフォルニアのシロガネーゼって感じでしょうか?

注)シロガネーゼ:東京の港区白金台付近に生息する、ちょいと小綺麗な小金持ちのマダムのこと。ミラノっ子をミラネーゼというのにひっかけた言い方。

00/07/11(火) good luck
昨日ベンダマシンでカプチーノを買ったら、入れたはずの50セントがチャリチャリンと戻ってきた。ラッキー。二匹目のドジョウを狙って今日もまた行ってみると、隣のベンダマシンの前に警備員のおじさんがいた。別に警備員は警察じゃないんだから、ネコババしたとこ見られたって構わないんだけど、なぜか気まずいような気がして、おそるおそるクオーターを2枚入れた。すると、今度はコインが戻ることはなかった。なんとなく、ほっ(小心者)。
と、「それ動いてるか?」と声をかけれらた。ドキ。「はっ、はい〜(残念ながら今日は正常ですぅ)。」そういえば、おじさん、さっきからベンダマシンのどこかを押しつづけている。「そっちは動かないんですか?」なんだか壊れてるみたいで誰か呼ばなくちゃと言っているよう。
「あんた、新人なのかい?」数週間前に来て入館証を作ってもらったりしたから覚えているのかもしれない。「えーと、日本から出張に来てるんです。」「へえー、羨ましいねぇ。俺はどこかにいく金なんてないよ。」「はぁ。でも会社のお金ですから。」「カリフォルニアでいいことあるといいね(I want you good luck in California!)」

暴漢を捕まえたら腕をねじまげちゃうんじゃないかと思われる程の恐そうな太っちょのおじさんですが、やさしい人でした。今日ベンダマシンがお金を戻してくれなかったのはbad luckだったけど、おじさんとお話できたのはgood luckだったかもね。

00/07/10(月) 休みあけ
7/4の独立記念日の周辺をお休みしていた人たちが本格的にオフィスにもどってきました。2週間休みをとっていた人もいます。そこここで、お休みはどうしてた?なんて会話が聞こえてきます。休みなしで働いている私には、ちょっと恨めしい瞬間。
私だったら、休みボケだから徐々に慣らしていこうなんて甘い考えを持ってしまうけれど、私の周りの人々は、休み明けからてきぱきと働いています。でも、それでも、たくさん仕事もたまっているだろうに、残業することもなくさっさと帰ります。この辺の割り切りは羨ましい。日本人はいつもまじめに働いているけれど、アメリカ人の場合は遊んでいそうに見える人がきちんと成果出しているときもある。恐るべし。
「今日はやることがたくさんあって友達とランチを取っている暇がない!」と言うと、ゆったりした笑顔で、いいからランチにいっておいで、と言われました。常にモーレツに働いていては余裕がなくて、却って非効率的ですね。私はよっぽどイライラした顔をしていたのかなと、ちょっと恥ずかしくなりました。

00/07/05(水) 電気自動車
ロサンゼルスの空港でみかけた電気自動車専用の駐車場。うーん、初めて見ました。日本でもあるでしょうか??
ボンネットの前の差込口にコネクタを差し込んで充電中?杭に手綱をつながれた馬のようで妙な光景。電気がなくなったときの充電は、他でどこでできるの?もしかしてこの充電ってタダなのかな?環境対策貢献車への特別措置?


馬の手綱がつながれているみたい


車の側の差込口

00/06/28(水) トリコロール
米国独立記念日が近いので、それ関係のグッズが増えてきているようです。写真は、スーパーでみかけたトリコロールたち。フランスの国旗ではなく、アメリカの赤青白。左はスプレーで色づけした(?)菊、右はトルティーヤ。

他にどんなお祭りものがあるのか、ぎゃははと笑えるようなものもあるんだろうなぁ。でも、この菊、7月4日が終わってもちゃんと大事に育てられるのかな?

00/06/25(日) 二人占め
一ヶ月の帰国の後、再び米国本土に上陸しました。今度は西海岸。時差ぼけ解消のため、夜まで起きていようと、ロサンゼルス国際空港からずっと海岸線をドライブ。太平洋がきれいー!
眼下に広がる穏やかな海と空を悠々と眺めている老カップルがいました。この景色は二人占め。贅沢だなぁ。
二人で何話してるんだろう?パラソルの下で語らいなんて、素敵だね。

========6/25に再度渡米しました========

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