きまま日記

'01年春(01/03/04〜00/05/31)

01/05/31(木) 味わう+させる
メールを打つ手をふと止めて、隣の席の後輩に振り向いた。
「ねえねえ、『味わう』+『させる』は、『味わせる』?それとも『味わせる』だと思う?インターネットで両方の言葉で検索すると、どっちもたくさん出てくるのよ」
「えーっ、改めて言われると…あじわわせる…あじあわせる…どっちなんでしょうね?」
私の文法は、根拠がない。そう習ったように記憶しているので、それを使っている。で、私は『味あわせる』だと思っていた。文法的には、『会う』が『会わせる』、『言う』が『言わせる』となるように、語尾は『わせる』と活用するのが普通なので、『味わせる』が正しいのだろう。だが、日本語で『わわ』というのは、非常に言いづらい。なので、『味わわせる』が使ってるうちに『味あわせる』に変化したのかもしれない。というのが、私の考え。そういえば、日本語固有の言葉には、『わわ』を含んだ単語は少ない。驚きや困惑を表すのに、「あわわっ」と書くことはあっても、実際にそう言ってる人は見たことがない。他には、『たわわ』ぐらいだろうか?

なんてことを考えていると、
「それで、結局、メールになんて書こうとしてたんです?」と、後輩。「『苦しみを味わわせてやる』?『痛みを味わわせてやる』?」
ひっどーい。私は『楽しい思いを味あわせてもらいました』ってお礼を書こうとしたのよ、どーして、痛みとか苦しみとか、そんな脅迫めいたことを私が書くと思うのよー!!

01/05/29(火) 月島もんじゃ
鉄板の上に広がった薄い膜に文字を書いたところから、文字焼きと呼ばれたのが、『もんじゃ』ルーツだそうです。今では、東京みやげとして有名で、もんじゃセットなんていうものが空港などでも売られていますね。
先日、月島を通りがかりながら食べることもなかったので、また行ってきました。
今までは、できあがるのを待ちきれず、もうそろそろかな?という時点でわーっと数人で平らげてしまうような食べ方しかしてこなかったため、今ひとつもんじゃのおこげのおいしさについては実感できませんでした。今回は腰を据えてじっくりと。でも、食べ始めると小さなへらで口に運ぶのが忙しい。写真をとる余裕もなかったので、右のは、その後落ち着いて食べたお好み焼きの写真です(トッピングのマヨネーズをちょっとかわいくオヒサマ風に)。
4年前に月島もんじゃ振興会なるものが発足したそうで、これは、もんじゃ焼店主の有志による組織で、地域の振興と各店舗の発展が目的とのこと。月島もんじゃって、最近の若者向けの雑誌にもよく載っているようなので、下町とはいえ、粋なデートコースということになるのかしら。ウォーターフロントだしね、一応。
確かに、先日できたばかりの晴海トリトンにも負けないほど、どこも人で賑わっていました。これから夏は、熱い鉄板のそばで大変だけど、冷房の効き過ぎた場所で冷たいものを食べるより、汗だらだら流しながら冷たいビール飲みつつ熱いもの食べる方が、なんだか気持ちよさそうだな。

もんじゃのサイト:http://www.monja.gr.jp

01/04/19(木) 中華風河童海老煎
ちょうどいい機会なので、以前韓国スーパーで見かけたインターナショナル(単なる中華風?)かっぱえびせんをご紹介しましょう。和食の食料品を買出しにたまに行っていたフィラデルフィアの韓国スーパーのお菓子売り場でみかけたものです。袋には、『紅虫下酥糖』(虫と下は一対で一つの漢字)と書いてあります。中国語がわからないのですが、これはなんとかいてあるのでしょう?となりがバヤリースのキャンディーだし、『糖』の字もあるし、周りは皆キャンディーだったので、どうも飴として売られているようなのですが、それがかっぱえびせんと何の関係があるのでしょう?どうみても、これはかっぱえびせんのマークだよね?CRISPの文字も見えるし、それでいて飴?えびせん味の?ものすごく奇妙な想像もできない味だったので、恐くて買えませんでしたが、今思うと試しに買ってみればよかったと思います。とりあえず写真だけ撮ってきたのでした。米国在住のどなたか、食べたことありませんか?中華風と思ってるけどもしかして韓国風なのかしら?
01/04/10(火) 懐かしい味
やめられないとまらないのあの味は37年前に始まった。絶版になったわけでもないのに、今さらなんで復刻祭なのかよくわからないけれど、なつかしの味再現で、パッケージも当時のものを使っているのだって。最近のものとどんな風に変わってしまったのか?店員さんのいないのを見計らって、復刻版の中に、現代バージョンを一個ずつ並べてみた。それぞれ右が復刻版、左が現代版。で、お値段は現代版より8円安い100円。何が違うのかと裏の成分表示を見比べてみると、カルシウムとビタミンが追加されているだけで、他は何ひとつ変わっていなかったりする。うーん、細かい味の違いはわからないなあ。一時期、味が薄くなって、途中でも『やめられ』そうな気がしてからはあまり執着しなくなった覚えがある。平成生まれの子供が中学生にもなっている現代で、昭和の時代ものを置くということは、大人をターゲットとしているのだろうか。日記ネタの為なんて言い訳しつつ、まんまと乗せられて買ってしまった私でした。
01/04/05(木) 桜満開
3月4日の日記の写真と同じ場所です。写真を撮った2月半ばの頃より、緑は生い茂り、桜は花をつけ、ずいぶん賑やかになりました。先週日曜日は前日の雨もあがり、花見日よりでした。そこここにシートを広げて宴会するグループがあり、家族連れや恋人同士のそぞろ歩き、ペットの散歩がてら来ている人々で賑わっていました花を愛でつつゆったりゆったり歩く。人々の表情も穏やか。のどかです。
なんとなく花の色がいつもより薄くて、白っぽく、霞みのような綿飴のようなピンクのモコモコ(今、表紙にしている絵のような)が感じられないのは、まだ満開じゃなかったからかしら?去年見られなかった見事な桜を今年は堪能しよう!と意気込みすぎていたせいかしら?次の週末も晴れるといいですね。

01/03/31(土) 冬のおわり
季節の始まりは、常に意識される。春が来た!夏が来た!秋が来た!冬が来た!それぞれよく言われる言葉だけれど、季節の終わりが意識されるのは、夏と秋だけだ。夏が終わる…とか、晩夏、晩秋の言葉は一般的。春が終わるとか、冬が終わるとはあまり聞かない。待ち望んだ春に誰もが浮かれ、寒くて収穫の少ない冬が去りゆくのを惜しむ者は少ない。人間は家を持ち、厳しい気候にさらされないで済むようになったし、食料を貯蔵することもできるようになった。それでも春がやってくるのはやっぱり嬉しいし、夏の到来を歓迎する人は多い。
今日のように3月の終わりに雪が降ると、冬の終わりなんだなあとしみじみ思ってしまう。誰かが去りゆく冬を惜しんでいるのだろうか。冬は冬なりに、楽しいときを過ごしてきた。次回までさようなら。さあ、そろそろ本格的に春だ!新しい季節は何が来てもなんだか嬉しい。
3月ってでも、一応もう春なんだっけ?

01/03/26(月) ぶどう酒
ぶどう酒という言葉の響きは、何かとても素敵な宝石のようなハイカラな飲み物を連想させる。白い器に赤紫の色。本当に奇麗なぶどう色。赤ワインを好んで飲むようになってまだ10年とたっていないのに、この香りってなんだかとても懐かしいような気がする。一口目のいつもおいしくて幸せな気分を思い起こさせるからかな?果物の中で、ぶどうはあまり好きな方ではないけれど、ぶどう酒には目がない。今宵の一杯も美味。ほろ酔い。

01/03/11(日) スXロウ
swallow(ツバメ)とsparrow(スズメ)って、どっちがどっちだっけ?といつも混乱していた。日本語でも、3文字で1文字目はウ行、2文字目に濁点つき、最後がメという極めて(?)似かよった言葉だし。
この間、swallowに「鵜呑みにする」という意味があることを知り、もう一羽、鳥が関わって混乱を増した。さらに辞書でswallowをずずーっと見ていくと、swallow dive(=swan dive)「スワン型飛び込み 」なんていうのまである。swallow diveもswan diveもどんなものか知らないけど、鳥つながりが続く。ふーむ。ここまでくるともっと他にないだろうかと探したくなってしまう。

swallowもsparrowも昔はもっと身近にいたような気がするけれど、そういえば最近めっきり鳥の鳴き声が減ってしまった。昔山だったところがどんどん切り崩されて、住宅地になってしまっている。鳥も動物園に行かないと見れない動物になんてなってしまうのだろうか。

01/03/08(木) 春の匂い
「あ…」
会社帰り、もくもくと家路を急ぐ私をふと立ち止まらせたのは、どこからともなく漂ってきた香りだった。一瞬、この匂いなんだっけ?妙に懐かしい、と思う。懐かしくてなんとなく切ない。同じように、花の香りで季節を知るキンモクセイの場合は、ああ秋だなあとしっとり思うことはあっても、沈丁花のようなせつない思いはわいてこない。これはきっと、3月の卒業、クラス換え、引越し、入学、入園、入社、転勤など、生活が変化する時期にバックグラウンドとして漂っている匂いだからなんだろうなあ。「春なのにお別れですか」って柏原芳恵の歌があったけれど、そう、そんな感じにせつない匂いだ。

01/03/07(水) 袖口のキスマーク
去年の06/11(日)のきまま日記で、携帯電話のマナーについて書いた。
『携帯電話やPHSの電波は、心臓ペースメーカーなどの医用電気機器等に影響を与える恐れがあります』というあのアナウンスについて。今でも、毎日聞かない日はない。ところが、実際に医療用機器を装備している人がたくさんいると思われる病院に3時間座っていても、そんなアナウンスは一回も流れない。ほんのたまーに、ピロロロと携帯電話の呼び出し音さえ鳴る。そしてそのまま堂々と電話を使っている人もいる。
病院入口の一番片隅に、ようやく色あせた張り紙をみつけた。でもこんなところじゃとても人の目には触れないだろう。
電波が医療用機器に影響を与えるというのは、真実だろうけど、車内の繰り返されるアナウンスは、やはり、人命をたてにしてマナーのお説教をしているように思えてしまうのだ。マナー違反だから慎んでくださいというだけでは、やはりだめなんだろうな。

今朝は私の顔の前に突然腕を出してつり革につかまる男性がいた。私が少しでも動けば口紅が相手の袖についてしまいそうだ。つり革につかまりたいのはわかるけど、こちらの顔の場所を配慮してもっとよけてくれよ、と私は思う。そう思って相手の顔を見つめるが、心が通じない。あなたがそのつもりなら仕方がない、揺れたらべったり口紅つけてやろう、うひひ。そんな風に意地悪に思ってみたものの、なかなかチャンスは到来しない。もともとこの線はあまり大きく揺れない安定した路線なのだ。よろけたふりしてつけちゃうって手もあるけれど、小心者の私にはとてもそんな演技はできない。
「口紅ついちゃいますけど。」
そう言うと、その男性は無言で腕を上によけた。そうそう、最初からそうしてくれればいいのよ。あなただって自分の顔をふさがれたらいやでしょう?でもきっと彼は、うるさいヤツだとしか思わなかったにちがいない。あーあ、やっぱりべっとりつけてやればよかった、口紅。

01/03/04(日) 桜の準備
先月末頃、リハビリで歩いていたときにいつも通っていたこの道には、春になると空が見えなくなるほどのボリュームのある桜が並んでいる
去年はポトマック河畔の桜目当てにワシントンDCに行ったが、例年より開花が早かったため、殆ど散ってしまっていた。今年は2年ぶりに本格的な桜が楽しめそうだ。今は裸のこの木も、もうあと1ヵ月半したら満開だろうなあとわくわく想像しながら、散歩を楽しんだ。まだ冬の寒々しい景色だけれど、一年で一番注目を浴びる一週間を目前に控えて、木の中では大忙しかもしれないなあ。根元から枝へ栄養分をせっせと運んで、花びらを作って、ガクを作って。一個一個順番にではない、一斉にきれいな花をさかせるのだ。きっとてんてこまいだろうなあ。

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