'99年秋1(99/09/01〜99/10/13)
99/10/13(水)
タオルケットはない
9月30日の日記の題材となったタオルケットその後です。結論、アメリカにはタオルケットはない!
FUTONの看板が目についたので、もしやタオルケットがあるのでは?と店に入ってみました(もう秋だっていうのに執念深い)。そこは東洋風のインテリアショップで、布団はあったけどタオルケットはやはりありません。店員にタオルケット、って言っても通じない。タオルでできたブランケットの一種なんだけど…って説明しても首をかしげるだけ。あれ?そういえば、タオルケットってどういうスペルなんだろ?…もしかして、タオル+ブランケットの和製英語!?
と思って調べたら、あったあった!西川産業でちゃんと解説してました。タオルケットって、湿気の多い夏用寝具として日本で生まれたものだって。へーぇ、やっぱりねぇ。知ってましたぁ?
このほかにも西川産業のサイトにはいろいろ面白いページがありました。タオルケットが一番売れる都道府県はどこだと思いますか?
99/10/8(金)
a file drill 避難訓練
朝、仕事の話をしていると、突然ウ〜〜ウ〜〜とサイレンの音(ウ〜〜じゃなくてピ〜〜だったかも。とにかくすごくうるさい)。避難訓練みたいです。みんなぞろぞろと外へ。
今朝は初霜が降りたというウワサの寒い日。ガチガチ、早く中に入れてくれよう。皆、事前に知らされていたのか、手に手にあったかいコーヒーなど持って、避難中も外でも何か楽しいイベントでもあるかのような和やかな笑顔。こういう雰囲気は日本と同じだなあ。学校では、ハンカチを口にあてて、と習ったけど、アメリカ人てハンカチ持つ習慣ないし、煙対策はどうするんだろう?
消防車やはしご車(平屋建てにはしご車の必要はないが)の登場場面もなく、15分ほどして、もう建物に入ってもいいよ、の放送があって訓練は終了しました。
アメリカの緊急ダイヤルは911番で、日本の110番(警察)と119番(消防)を兼ねています。ダイヤルは無料だけど、救急車を使うのはお金がかかると聞きました。消防車も有料なのかな?
99/10/4(月)
バーンズ・コレクション
フィラデルフィア郊外にあるバーンズ財団(The Barnes
Foundation tel.610-667-0290 300 North Latch's Lane, Merion, PA 19066)、フランス印象派の作品を集めた世界最大級の美術館を有する。ルノワール(180点)、セザンヌ(69点)、マチス(60点)、他にピカソ、スラー、アンリ・ルソー、モジリアニ、スーチン、モネ、マネ、ドガ、ゴッホ、ゴーギャンなどなど。公開されているのは週末のみ、しかも人数制限をしていて事前に予約が必要。財団をなしたバーンズ氏の遺言により門外不出とされているため、1994年の財団の改修期間中に特別に(日本でも)公開された以外、別の場所での展覧会は行われていないらしい。
その『幻の』(?)美術館のチケットがとれた。1ヶ月以上前に直接電話して予約したものだ。入場料は$5。
バッグやカメラなど一切は持ち込めず、ロッカーなどに預けなければならない。また、各部屋に警備員が配置されていてさすがに厳重な警備体制。
館内はそれほど広くはなく、大小20ほどの部屋にぎっしりと美術品が詰まっている。壁は、さまざまな時代の複数の作家の絵画で埋め尽くされ、彫刻、アンティーク家具、陶器、手工芸品、銀細工などが各部屋のコーナーにさりげなく飾られている。その数にただ圧倒される。一体これだけの品、総額どれくらいなんだろう?天文学的数字かも。すぐお金に換算する辺り、どうしても庶民的思考…。
ある部屋では、モジリアニやピカソの肖像画とアフリカのお面とが一緒に飾られていた。解説によると、フランス印象派の画家たちがアフリカ美術に大いに影響を受けたそうだ。確かに、見比べてみると、目が切れ長で唇が少し出ている楕円の輪郭はそっくり。なるほどなあ。
1767年と書かれた大きなのっぽの古時計がコチコチと音を立てていた。これ、アメリカ独立の頃からの時をずっと刻んでいるんだろうか?
これら美術品のお宝、一人の男が一代で収集した。19世紀後半に貧しいアイルランド系の子孫として生まれたアルバート・バーンズ。事業で成功し、後世は美術品収集に生涯を捧げたそうだ。なぜかこの人、悪魔と呼ばれたらしい。なぜそう呼ばれたか興味を持たれた方は、この本をご覧になることをお勧めします。『悪魔と呼ばれたコレクター』(小学館
ハワード・グリーンフェルド著)
<予約方法>
財団に直接電話をして、留守電に希望日を吹き込み、連絡を待ちます。
自動でテープが流れているので、それに従って番号
を入力していきます。個人の予約の場合、『5』を選択すると現在の予約状況(どの日が埋まっているか)を知らせてくれます。その後、希望日と人数と連絡先(電話番号)を吹き込むと財団の方から連絡がきます。FAXでも申込可。以下、電話がつながった後のテープの内容です。
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ようこそ。財団内の個人に電話する場合はextensionを入力してください。
company directoryは『#』を押してください。 開館時間は、 Sep.-
Jun.9:30〜17:00 金土日 Jul.- Aug.9:30〜17:00 水木金 グループ(10名以上)予約は『1』
個人(1名〜9名)予約jは『5』 direction&Parking Infoは『2』
ギャラリーショップは『3』 education officeは『4』
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財団から電話がきたら、希望日と人数の確認をし、クレジットカード番号を教えます。
数日後、チケットは自宅へ郵送されてきます。 駐車場は$10、ヘッドホンで絵の解説をしてくれるツアーガイド(英語のみ)、
$7。電話予約の手数料も$2くらいかかったと思います。
99/10/2(土)
オリエンタルマーケット
ハングル文字の並ぶ韓国人商店街で、オリエンタルマーケットを見つけた。韓国と日本の食材が半分ずつおいてある。40分くらいかけて都会のフィラデルフィアの中華マーケットまで行かなくても、日本の食料品が手に入る!一歩中に入ると、ぷーんとアジア系のなんともおいしそうな匂いが鼻を刺激した。くぅ、お腹すいてきちゃった、さっき食べたばかりだってのに。
店内を回ると、あるある、しめさばからふりかけから上新粉からしゃもじから納豆からマロニーちゃんまで…ひらがなと漢字とハングル文字が氾濫している。残念なことにハングル文字が読めないので韓国ものには手を出せない。とりあえずのつもりが、ついついたくさん買ってしまった。レジに向かうと、「アンニョンハセヨ」って言われちゃった。でも、買い物の内容から日本人て推察しただろうな。合計$42。げげ、お金が足りない。クレジットカードは使えないと言う。じゃああきらめて何か削ろうかと思っていると、いくらあるのか、$40ならじゃあ残りの$2は次のときでいいよ、とやさしいおじさん。ありがとう!うちからちょっと遠いから滅多にこれないけど、気合入れてまたこなくちゃ。今度はハングル語をちょっと覚えてこよう。
親切なおじさんの店はこちら→Sae Han Oriental Food Market
tel.610-272-9554 1349 Township Line Rd. Blue Bell, PA 19422
99/9/30(木)
タオルケットがない
9月も終わり。猛暑厳しかった夏も終わり、日本でも寝苦しい夜がなくなったこととお察しいたします。タオルケット一枚にくるまってごろごろできるこの時期の休日の朝なんて、私にとって天国にも思えます。下のプロフィールにも書いたように、私はタオル地の肌触りが大好き。まるで幼児だと笑われるかもしれないけど、気持ちいいものは気持ちいいんだい!そうだ、タオルケットを買いに行こう!
…ところが、いくら探しても見つかりません。どうして?どぉぉしてぇぇ!?あるのは、ジャガード織りの素っ気無いブランケットのみ。アメリカ人はこれで我慢しているというのか!?ああ、教えてあげたい、幸せ気分を味わえるあの肌触りを…。
99/9/29(水)
フィラデルフィア管弦楽団
夜8時からの演奏会に行きました。クラシックって、日本ではチケットは高いしドレスアップしないといけないしで、なんだか高尚で肩こる音楽というイメージがありますね。昨日の演奏会は、天井桟敷とはいえ、電話予約の手数料$4を含めてチケットは$19だし、Gパンでも入れる気軽さなのです。でも、お年を召した方がちょっとおしゃれして、というお客が大半でした。劇場は古く、勾配がかなりあって一席がせまい。西洋人に比べると小柄な私でさえ足がつかえるほど。ボリュームのあるアメリカ人は一体この席に入れるのかしら?
指揮はウォルフガング・サヴァリッシュ
wolfgang Sawalisch、この人はN響の名誉指揮者であり、フィラデルフィア管弦楽団を引き連れて今年の5月に日本でも演奏会を行っています。元はドイツのミュンヘン生まれだそうです。フィラデルフィア管弦楽団は、『世界ではじめて商業放送に出演した』『世界で初めて電気録音をした』『世界ではじめて映画に出演した』などさまざまの形容詞で語られる全米5指に入るといわれる有名な楽団オーケストラです。
世界的なピアニスト、アンドレ・ワッツAndre Wattsを迎えて、ショスタコビッチShostakovich作曲のピアノコンチェルトの演奏もあり、最後はラヴェルRavel作曲のボレロで終わりました。あの『愛と悲しみのボレロ』の映画で有名な曲です。小太鼓のリズムに合わせていろいろな楽器が静かにソロを演奏し、最後には全楽器が参加して盛り上がる曲です。
音楽はあまり専門的なことはわからないので、演奏を聴きながら、この音は誰がだしてるんだろう?バイオリンを弾く人はビオラやチェロも弾けるのかな?バイオリンは大活躍だけどパーカッションはあまり登場場面がなくて、給料はやはり違うのかしら?などと庶民的なことを考えていました。でもさすがにボレロのクライマックスでは演奏に聴き入り、ぼーっとしてしまいました。コンサートって、ただ音楽を聴くだけじゃなくて、豪華な劇場内部を見たり、拍手が聞こえたり、劇場の雰囲気を楽しめて面白いですね。
99/9/27(月)
ショッピング大好き
近所に大型ショッピングモールがオープンしました。この1km四方には既に、大小合わせて5つもモールがあるというのに。遅れていたのか無理やりオープンさせたという感じで、工事中で瓦礫が積まれているところもあるんだけど。Strawbridge's,
SEARS, JCPenny, Boscov'sなどの大型デパートのほかに専門店が何十店舗も入ってます。
フィラデルフィアから車で30分くらいのところには、以前全米一の売り場面積だったか敷地面積だったかという巨大ショッピングモール、King
of
Prussiaがあるし、電化製品と家具が無税の隣のデラウェア州のモールも週末の駐車場は満杯。
日曜日以外は夜遅くまで営業。近くのスーパーも24時間営業。都会でもないのに採算取れるのかな?天気のよい週末などは、外に出て体動かさなくちゃ!と思ってしまうけど、アメリカ人てお買い物好きなんだなあ。
Thanks Givingの11月末からクリスマスの季節にかけては、商店のオープン時間も伸びて、ホリデーシーズンに向けて、買い物熱もさらに高まります。
99/9/24(金)
東西南北
旅には方位磁石があると心強い。見知らぬ土地ではそれと地図と勘が三種の神器。ところが使い方を間違えるととんでもない。
つい先日も、近道しようとして道に迷った。こっちかな?と思って進むと山道。でも方向はあってるような気がする。やった、勘が冴えてるゼ、と思って、念のため磁石を確認すると西を向いている。アレ。東に行きたいのよ、私は。やっぱり間違ったか、と思ってUターンすると、またまた進行方向は西。アレ。山の中で磁石が狂ったか。あきらめよう、とすごすご来た道を戻る。下界に下りてもやはり西を向いたままの磁石。なんだ、買ってすぐなのにもう壊れたのか。やっぱ安物買いはダメねえ。
ルート61をたどってきたのに、突然Endの文字で終わって何のフォローもない。え?え?終わり?次どこ行ったらいいの?ぐるぐる回って(ええい、磁石が効いたらなあ)やっとこさReadingの町を抜けた。
磁石を手にもってみると、ハテ、正常に動いている。もしかして、置いたところが悪かったのかぁ?鉄の近くだったのか…ふえーん。
そういえば表題書いて思いついたけど、日本語では東西南北、中国語では東南西北(トンナンシャペイ)と順番が違うのはなぜだろう?同じ漢字文化なのに。
99/9/16(木)
ハリケーン・フロイド 『今世紀最大規模の』という肩書きの大型台風が東海岸を襲いました。その名もハリケーン・フロイド(なんだか格好いい名前じゃない?)。昨日の話では、最大風速155マイル/時(約70m/秒)、バハマの方での避難民数何万人と聞いていたけれど、今朝起きたら大した雨でもなく、なーんだ会社お休みにならなかったか、と通常どおり出勤しました。が、午後になって帰りなさいとのお達しが。ラッキー。東海岸の州では学校は朝からお休みだったようです。 風が殆どないため、あまり台風という感じがしません。大した雨でもないのに、水溜りや信号機の故障であちこちが渋滞となり、水害対策はあまりしっかりしていないようです。台風って少ないのかな?西海岸でもちょっとの水でたちまち大混乱になってしまっていたし。 そしてさらに、部屋の灯りがユラと一瞬弱くなり、ふっと消えてしまいました。こんなこともあろうかとちゃんと懐中電灯は準備していたのですが、どうせならロマンチックにろうそくの灯りで過ごそうと外に買いに出ると、さすが24時間体制のスーパーは非常用電気をつけて営業していました。 電気コンロや電子レンジで料理もできない、電気缶切り機で非常用の缶詰も開けられない、お湯がでないのでシャワーも使えない、コードレスの電話機も使えない。真冬だったらヒーターも使えない。あらためて、電気がないと不便だなあと実感しました。もちろんパソコンだって使えない。今はバッテリーを入れて書いているけど、何時間もつかな?今宵はろうそくの灯火で読書をして静かな夜を過ごしましょう。 |
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![]() 水溜りではしゃぐ子供たち。いたってのん気 |
![]() 通勤路にはタイヤが半分以上埋まりそうな水溜りばかり |
99/9/14(火)
食事作法
鉄板焼の和食レストランに行きました。コックさんが鉄板の前でナイフさばきの技を披露する所です。むかーし初めて見たときには、ポーンと投げたエビの尻尾がさっと手に持った容器に戻ってくるのを、ほー、すげーや、と思ったものですが、2度目以降は、あ、肉が場外にこぼれた、などと妙にさめて見てしまう。だって、ただ単に手を素早く動かしているだけで、ナイフの音がガチャガチャうるさいんですもの。
昨日はそんなひねくれた日本人ばかりを相手にして、コックさんもやりづらかっただろうと思います。でも、エンターテイメントを好むアメリカ人には受けるんでしょうね。私は、戦前派の親から、食べ物で遊んじゃいかん!とか、出されたものは残さず食べなさい!としつけられたからか、食べ物を粗末にするのには抵抗を感じてしまいます(エビの尻尾を放り投げるのは粗末にしてるわけじゃないだろうけど)。ああ、でもこの『もったいない根性』を捨て去らないと、ダイエットできないかなあ…。ミニ丼みたいな、小さいサイズを作ってくれると嬉しいんだけどね。
99/9/12(日)
ウィンカー
San Joseでもよく見かけたけど、ウィンカーやハザードランプをつけっぱなしで走っている車が結構いる。あのチッカチッカっていう音、気にならないのかな?大音量で音楽聴いてて、聞こえないのかも?今日も高速道路で右ウィンカー消し忘れの車が一台。その横を通り過ぎていった車の助手席の窓から、にょきっと腕が出て、指を振っていた。それでも消えないウィンカー。腕をしまって今度は右3回、左3回、右3回とウィンカーで合図をしてさーっと走り去っていった。お茶目な車だね。
今度は一般道を走っていると、前の車の運転席からまた腕がにょき。(窓から腕を出さないでくださーい、それじゃ左折信号になっちゃいますよー)と思っていたら、本当に左折の合図だった。その車、リアランプが豆粒ほど小さくて、点灯しているのがわからないのだ。この人、いつもこうやって腕で合図してるのかな?
99/9/11(土)
おもちゃ屋さん モールの中にあるもちゃやさんを覗いてみました。日本では必ず子供たちが群がっている一画、テレビゲーム関連のものは一切ありませんでした。電化製品の店にしか置いてないのでしょうか?マージャン(MAH−JONG)ゲームも置いてあり、面白いと思ったのは、賭けの棒(なんて言うの?)がコインの形のチップになってること。なんだかアメリカらしい。よく見ると、牌に厚みがなくて、カードのように薄いのです。あのじゃらじゃらっていうのが麻雀の雰囲気を盛り立てるのにね。ちゃらちゃらっていう音しかしなさそうだなあ。 少し離れたところに、バービー人形しか売っていない専門店がありました。バービーってすごい衣装持ち!マニアックな人用に、ジャクリーン・オナシス(元ケネディ夫人)と同じ3連パールのネックレスがあったり、ダイアナさんのドレスと同じデザインが限定販売であるそうです。バービーってかなり大人っぽい顔しているから、そういうリカちゃんのママクラスの衣装を着ても似合うでしょうね。 |
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99/9/7(火)
最後のニッポニアニッポン
「野山を自由に飛び回り、結婚して、子供を産んで、子供を育てる、そんなフツーの生活がしたいんです、ワタシ、フツーの朱鷺に戻りたいんです!」なんて、考えてたりしたこともあったでしょうか??
かつては日本中、世界中から期待され、注目され続け、今や新しい世代の誕生に人々の目は移り、忘れ去られたアイドルのキンさん。私たち人間はあなたの人生(鳥生)を台無しにしたかもしれないけれど、あなたの存在が私たち人間に希望をもたらしてくれたことは間違いないことです。どうかこれからの日々を心安らかに過ごされますように。
4月24日と5月21日の日記にも書いたとおり、TOMBOYでは佐渡の朱鷺の誕生を祝い、応援してきました。が、ここに来て、誤った認識を持っていたことがわかりました。日本の最後の朱鷺、キンは健在である!しかも彼女は三十数年という、人間でいえば100歳くらいの長寿だそうです。ユウユウの誕生で忘れ去られた日本最後のニッポニアニッポン、キン。彼女に敬老の日に向けてメッセージを送ろう!という企画があります。『キンの長寿を祝う会』、略して『キン長プロジェクト』。私のように単純に祝賀ムードに踊らされるだけでなく、朱鷺の生涯について、人間と自然の関わり方について、ここでちょっと考えてみましょう。決して堅苦しくないユーモアあふれるサイトです。
メッセージを送った人の中から一名に、トキに贈るのと同じ佐渡産ドジョウの「柳川鍋セット」がプレゼントされるそうなのです!(実はそれがお目当て…?)アメリカにまでドジョウが届いたら、ワタシなんてトキよりももっと喜ぶんだけどなあ。
99/9/5(日)
オハイオ州 『ペンシルバニア州をくまなく探検』計画を遂行中です。こんなこと書くと、まただれかさんに怒られちゃうな。見てないといいな。ペンシルバニア州の南東にある自宅から北西にあるエリー湖のふもとまでやってきました。ちょっと隣のオハイオ州へも入ってみました。そこで気づいたこと3つ。 1) ヘルメットしてないライダー3人。しなくてもいい法律? 2) ドラッグストアでビールとワイン売ってた。感激。それがフツーよねえ?でもペンシルバニアに入ったら、スーパーにお酒がないどころか、酒屋が日曜日は休みだった…。 3) 家の柱が下の方が太い。 入り口にバルコニーがある家が多いのですが、そこの柱が下に行くほど太くなってる。これはそういう特徴の建築なのかしら?アメリカ式?東部式?オハイオ式? Labor Dayの祝日前夜なので、さっき5分ほど湖に花火があがっていました。地元(横浜)の花火を見逃して来たので、こんなとこで見られるのはとても嬉しい。 |
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99/9/4(土) ブリン・マー 地図にBryn Mawrという文字を見つけて、アレ?と思った。ブリンマーってもしや、日本初の女子留学生と言われる津田梅子の留学した大学?と思ったら、まさにその通り。フィラデルフィアの中心部から10kmちょっととすぐ近く。主要街道から少しそれた静かな通りにひっそりとあった。中世のお城を思わせるような石造りの校舎。新学年が始まったところ?まだなのかな?寮の方から若い女性が連れ立って歩いてくる。Tシャツに短パン、ノーメイクという質素な格好。 津田梅子の足跡が何かないかとキャンパス内を散策してみたけれど、彼女も仰いだであろう古く大きな校舎しか見当たらない。図書館に入ってみた。古めかしい図書が並ぶ中にPCも置いてあって、学生がカタカタ、キーを打っていた。Educationの棚に『Japanese University/College Guide』という本を見つけた。津田塾大学の項目を開くと、津田梅子は7歳から18歳までワシントン D.C.で過ごして一旦帰国し、再度渡米してこのブリン・マー大学で生物学を修めたとある。そして、在学中から、日本の女子を教育する学校設立のための募金活動をしていた。プライベートではどんな生活をしていたんだろう?友達と冗談を言いながら、フライドポテトやハンバーガーなど食べたりしていた?恋に悩んだときもあった?米国生活の長い梅子にとって逆に日本での暮らしはつらくなかったんだろうか?同じ外国に身を置く女性でも、私と彼女とでは志も悩みも生活も全然違うのだろうなあ。 |
![]() 入り口には赤と黄色の前掛けをそれぞれ つけた狛犬のような動物が両脇にいた。 |
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アメリカでは飲料水の質があまりよくありません。浄水器をつけたり、水を買ってくる家庭が殆どです。スーパーに行くと、Distilled(蒸留水)やMineral(ミネラル入り)などいろいろな種類の水の入った1ガロン(3.8リッター)ボトルがたくさん並んでいます。場所によって違うと思いますが、1ガロンボトルは1ドル位かな? 空のボトルを持っていって水だけ買うこともできます。面倒なので今まではボトルごと買っていたのですが、先日初めて挑戦(てほど大げさなものではないが)してみました。水を入れるのは簡単、レバーをひねるだけです。その水を入れる機械の横には空のボトルが置いてあって、水だけなら29セント、水+ボトルなら??セントとあり、そのボトルは私が持参したボトルとなんら変わりがないのです。わざわざ持ってきたマイボトルの分までお金をとられちゃったらどうしよう?と不安に思いつつ、どきどきしてレジに並びました。水入りボトルを機械に通すと、いつものピッではなくピピーと鳴りました。「これは詰め替え?」とレジの人に聞かれて、「そ、そうです!」なーんだ、ちゃんとボトルにしかけがあったのか、ホッ。 水がないからって毎度外に出て行かなくちゃいけないのも面倒だし、重たい水をこぼさずに歩いてえっちらおっちら運ぶのも大変。蛇口をひねれば貴重な水が出る、車に積んで荷物を運べる、今の世の中、実はとっても便利なんだよね。 |
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99/9/1(水) 笑顔 カリフォルニアでは、通りすがりに目が合うと笑顔で挨拶をする人が多かった。別に友達じゃなくても、同じ社内の人でなくても、町ですれちがっただけのぜんぜん知らない人でも。誰もがというわけではなく、2-3年前で社内では6割位、町なかで3割位かな。人によって違うので、すれ違う時は緊張した。いつでも笑顔を返せるように準備して、笑顔が空振りになるとちょっと落胆したりして。カリフォルニア在住数十年の日本人は、昔と比べてフレンドリーな雰囲気がなくなってきた、と言っていた。 東部へ来て、挨拶をするひとが殆どいないことに気づいた。そこで、今日は、一体何人が笑顔を返してくれるのか社内の廊下で実験してみた。すれ違う知らない人に視線を送り、目が合ったら笑顔を送る。挨拶してくれる人は何人いるだろう?これは実験する側もちょっとストレス、大体日本人は知ってる人にだっていちいち挨拶しないじゃないか。目を背けたいのを我慢して見つめつづける。完全に通り過ぎるまで横目で追いつつ笑顔を準備。まるで不二家のぺこちゃん顔。 |
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成果は…7人中0人。皆こっちむいてくれないの。最初から目をあわせない。うむうむ、日本人としては納得しちゃうな。人の多い狭い土地でいちいち挨拶してたら大変だから、他人とは無関係って顔になってしまうのはしょうがないことだよね。 でも、アメリカ人て笑顔をみせるときは素晴らしくいい顔をする。自分を主張し、チャンスがあれば成功を掴み取れる国。他人に対して自分をよく見せるための訓練は小さい頃から積んでいるような気がする。 帰りに寄ったスーパーで並んだ列の隣のレジは、10代か20代前半の若い女性が担当だった。疲れた顔で客に挨拶をしている。日本のいらっしゃいませ、と同じ感覚で言うのだろうが、あんな、疲れて心ここにあらず状態、機械的に言ってるような挨拶なんかされるくらいなら、いっそ無言で済ませてくれた方がいいのになと思う。 |