00/02/25(金)
想像力を鍛えるアメリカ
たとえば旅行のガイドブック。日本のはカラーの写真つき、詳細の地図入り。レイアウトも綺麗に並べられている。一方、アメリカのものは写真や図がほんの少ししかなく、アルファベットがずらずら並ぶ。たとえば新聞。事件が起こった時の現場の図や犯人の行動ルートなどの図が載っていたりする。一方、アメリカの新聞には解説はあっても図がないので、今ひとつイメージがわかない。たとえば目的地への行き方。道を訪ねると日本では地図を書いてくれる人も多いが、アメリカでは少ない(もっともこれは、日本には通りの名前がないから図にしないとわからないということもあるだろう)。
視覚的なイメージで文字情報を補うということが、日本ではあたりまえにされているが、アメリカでは少ない。文字を並べられるより、図を描けば一発でわかるのに!と思うことがしばしばある。最たるものがレストランのメニューのサンプル。ガラスケースに並んだサンプルを見れば、どんな料理なのか一目瞭然である。せめて写真でもあるといいのに。メニューを見てもどうもよくわからない、ええい冒険だ、未知への挑戦だ!と頼んだものが、素晴らしくおいしかったということは滅多になく、その逆のパターンが圧倒的に多い。
アメリカ人に言わせると、想像する楽しみがあっていいということになるのかな?
00/02/19(土)
アメリカン スキャンダル
アメリカン
スキャンダルという副題のついたドラマを見ました。黒人女性が白人男性と恋をして添いとげる、という話。時代は200年前。相手は第3代大統領トーマス・ジェファーソン。全くのフィクションではなく、今も続くJefferson-Hemings論争に基づいた話です。
独立宣言を起草した建国の父、ジェファーソンが、黒人奴隷の女性を愛人として囲い、子供を産ませている、というスキャンダルは、1802年の大統領任期中当時にも新聞で書き立てられました。その後200年にわたり、論争が広げられてきたのですが、1998年になってDNA鑑定の結果が発表されました。サリー・ヘミングスの7人の子供のうち、少なくとも末息子のエストンはジェファソンの直系かあるいは近親の子孫だと断定されました。
サリーの子供全員の父親がジェファーソンであるとか、一人一人違うのだとか、ジェファーソンの弟が父親であるとか、それはもう様々な見解が発表されていて、真相はよくわからないのですが、今まで歴史の時間に米国第3代大統領としてしか認識のなかったジェファーソンが、急に人間味を帯びてみえるようになってきました。私は今のところ、サリーが魅力的な恋多き女であったと想像していて、ジェファーソンを含めた複数の男性の子供を産んだという説を支持しているのですが、the Thomas Jefferson Memorial Foundationは、今年の1月26日にサリーの子供全員の父がジェファソンである可能性が高いと結論を出したそうです。謎解きは21世紀にまで持ち越されそうです。
00/02/16(水)
インターネット中毒
地元のTVニュースのInternet addictionの見出しに、思わず見入りました。誰を対象としたアンケートなのかを見逃してしまったのですが、こんな結果がでたそうで、さすがインターネット天国のアメリカらしい。
8% … 社会的なイベントに参加しなくなった
13% … 友人や家族との交際時間が減った
59% … テレビをみる時間が減った
日本に比べて、一般家庭へのパソコンの普及率は高いし、通信費用は安い。インターネットを気軽に使えることで、その利便性を実感でき、中毒者も増えているでしょうね。ハイ、かくいう私も中毒者でございます。眼精疲労、肩こり、運動不足など弊害著しいので、早く中毒から脱したい!どうやって克服するかも教えてくれー。そして今宵もまたついつい夜更かし…。
00/02/15(火)
バレンタインデー
何かしら行事があると、日本ではどう?と聞かれる。ウン、バレンタインデーあるよ、日本にも。でも女性が男性にプレゼントする日みたい。男性は、それはいい!と羨ましがる。会社にも花屋さんが出張に来ていて、男性も鉢植え買っていました。「でもね、翌月ホワイトデーっていうのがあってね、お返しにおせんべいをあげるとね…。」などと解説。
そういえば女性が男性に告白する日というのが4年に一度あったと思ったわ、サリーデイとかなんとか言ったかしら…と言う人がいた。うるう年の2月29日は日本のバレンタインデーのような日だそうだ。初めて聞いた!ホントかなあ?
スーパーに行ったら、赤一色だったところが緑になっている。次は3月のSt.
Patric Dayだ。色々あって面白いね。
00/02/07(月)
お正月の迎え方 中国でおめでたい色とされる赤は、吉兆と財運を意味するそうだ。春節(旧正月)の時期にチャイナタウンに行くと、爆竹の音や赤や金の飾りで華々しい。爆竹を包む紙もお札も提灯もお年玉の袋も皆赤い。中国に行けば、寺院などの建物の色も赤いだろうし、女性は赤いチャイナドレスを着る!?どこもかしこも赤だらけで、賑やかに新年を祝う民族性がよくわかる。 対比して、日本のお正月には派手なイメージはない。どうも除夜の鐘をならす、思い切り地味な色のお寺が思い浮かんでしまう。横浜なら、港の汽笛が聞こえてくる。 |
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00/02/04(金)
Groundhog Day
東洋に節分があるように、西洋にも季節の節目の日というのがある。不思議なことに、立春と同じ頃、2月2日がその日なのだ。Groundhog
Dayという。groundhogとはマーモットというリス科の動物で、地下に穴を掘って住む。別名woodchuckという。このgroundhogが冬の間の冬眠から目覚めて穴から出てきたときに、地面に自分の影を見つけたときには一目散に巣穴に戻ってさらに6週間冬ごもりをし、影が見当たらないときには巣穴から出ると言われている。つまり、2月2日の日に快晴であればあと6週間はさらに冬が続き、太陽が出ていなければ春はすぐそこまで来ているということらしい。2月2日には、groundhogがその年の春の訪れを予報するという行事が行われる。
特に有名なのは、ペンシルバニア州PunxsutawneyのPhilという名前のgroundhog。毎年2月2日には、春のお告げを聞くためにお祭り好きが何万人もこの町を訪れる。夜明け前の寒い中、さていよいよという瞬間に音楽は鳴り止み、拍手喝采の中をのこのこと主役が現れる。山高帽にスーツのうやうやしい係官が、この預言者の中の預言者、無比の天気予報官に仰々しくお伺いを立て、残りの冬の天候の予報を決定する。今年2000年の予報はこうだ。
この2000年目のGroundhog Dayの日に、
余はY2Kの心配をしてはいない。
余の予言にはいかなる狂いもない。
空には太陽がサンサンとしており、
余は影を投じた。
余は余の影を見るとき、
なお6週間の冬が続くことを告げるものである。
Groundhog Dayは、昔のアングロサクソン民族の詩にその起源がたどられるそうだ。Candlemas Day(カトリックの聖燭節。聖職者がろうそくを配り歩く)の日が快晴ならその年は2度目の冬を迎えるだろう、というもの(場所によって少しずつ異なる)。ヨーロッパを征したローマ人はこの習慣を取り入れ、そしてドイツ人に引き継がれた。元はハリネズミがその役を果たしていたようだが、ペンシルバニアに入植したドイツ人が多く見たのはこのgroundhogという動物であった。
Groundhog Dayは、1993年の映画(邦題『恋はデジャ・ヴ』)や伝承で広く知れ渡るようになった。専用のサイトまである。お祭りやGroundhog伝説に関する詳細な情報はこちら(英語のサイト。groundhogの写真も見られます)。
00/02/03(木)
洋風肉じゃが
まともな料理をここ数年したことがなかったのですが、何を思ったか今日は肉じゃがに取りくんでみました。まともというのは、茹でて切るだけとか、煮るだけとか、切って炒めるだけではなく、手順が10以上あるもの。で、料理を始めてから気が付いたのですが、いろいろなものが足りない。主な材料は揃えたので安心していたのです。ウチには白滝も砂糖も料理用のお酒もない。白滝はこんにゃくで代用できたものの、他は?仕方ないので、砂糖は蜂蜜、日本酒はシャンパンで代用してしまいました。自分でも、いいんだろうか???と一抹の不安が…。
結果は?いい匂い!でも、これは肉じゃがのにほひではないぞよ。レモンフレーバーの蜂蜜の香り漂う肉じゃがだー!!分量をちゃんと測らなかったのも失敗かも。最後のツメが甘いところが料理には致命的なんでしょうねえ(↓のプロフィールを参照してください)。反省(シュン)。
一つ発見したこと。アメリカの包丁って、先がぎざぎざしていて使いにくいのですが、それに加えて角が丸くなっている!これじゃ、じゃがいもの芽をぬけないじゃないか!!アメリカのことだから、ジャガイモ芽とり器なんていうのがあるのかもしれないなあ。
00/01/31(月)
つらら木 ってものがあるかどうか知りませんが、今日はこういうのをたくさん見ました。 木全体を氷がコーティングしてるという感じの。日の光があたって、きらきらしてとてもきれいでした。樹氷とはいわないよねぇ?風が吹くと、ぎしっぎしっ、と氷の音がしました。 日本でも北の方では見られるのでしょうね。横浜では滅多に見ない様子なので、面白いです。 連日最高気温が氷点下だったのですが、今日は、ジャケットもいらないかと思われるほど暖かく感じました。やはり氷点下を越えていたようです。風が吹くとやはり冷たいのですが。寒さにも慣れたのかしら。 2/1追記:気温が0度以下になったときに、大気中の水蒸気が氷となって何かに付着したものが霧氷。樹氷はその一種で、気温が-5度以下になったときに、過冷却された大気中の水滴が樹木に付着したもの。気泡をふくために透明ではなく白色になる。私の見たのは、透明だったので、じゃあ霧氷っていうのかな? |
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00/01/30(日)
ホーム・スクーリング
今の職場に初めて来た日、いろいろな人に紹介されたのですが、その中で、ある人が自分の子供達(6,7歳)は妻が自宅で教育しているので学校には行っていない、と話していました。へえー、珍しいんだなあ、でも、教育委員とか民生委員とか(?)から文句言われないのかな?
00/01/27(木)
長く愛して
甥が今年、小学校にあがります。ぴっかぴかの一年生です。そこで、母が父の古着を利用して、入学式に着るブレザーを作るそうです。リフォームは母の得意(?)で、うちで使っていた古いものは、いつも何かしら形を変えて何十年も残っていました。私の制服も古着をリフォーム、リカちゃんの服も、手作りのお猿の人形も、東海大地震に備えて防空頭巾に早変わりするクッションも、全て母の手作り(リフォーム)でした。毛糸も古いものをほどいて編みなおしていました。ミシンも冷蔵庫も本棚もカーテンも、十分すぎるほど長く使った末にお払い箱になりました。私の、物を簡単には捨てられない性分は、母から譲り受けたものかもしれません。とはいえ、古いものを何度もリフォームして活用する技を母ほどは持ち合わせていないのですが。
きっとアメリカにだって古いものをすぐに捨てずに活用する技はあったはずなのに、好景気のせいなのか、現代は新しいものを買っては捨てる習慣が一般的になってしまっているようです。あ、これは日本も同じか。いらなくなったら捨てればいいや、ではなくて、長く使うことを考えて買い物ができるようになりたいなと思います。
00/01/25(火)
ウィンター・ストーム・ビリー
昨年の秋に、台風、フロイド君のことを日記に書きましたが、今回はビリー君です。フィラデルフィア地区に4インチ(10cm)以上の積雪をもたらす恐れのある大雪用に、この冬、フィラデルフィアのテレビ局NBC10が用意した名前の一つです。ABC順に女性と男性と交互に来るのは台風と同じ。馴染みのない名前もあって興味深い。Ziggyまでいっちゃったら新たに名前を募集するのかしら。
Amanda Billy Claudine Darius Erin Francis Gabrielle Hector Isabella Juan Keisha Louie |
Martina Nick Odetta Pierre Rosalee Steve Tamara Victor Wanda Yolanda Ziggy |
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現在1/25のお昼のお天気は、雪。温度24度(摂氏マイナス3度)、体感温度はマイナス2度(摂氏マイナス18度)。これから深夜にかけて1フィート(30cm)は積もるだろうとの予測です。
明日、無事に会社に行けるかな?
00/01/24(月)
請求書
毎月請求書に追われています。日本で一人暮らしをしていた頃にだって、住居費光熱費電話代NHKにいたるまで支払っていたはずなのですが、殆どが銀行口座の自動引き落としでした。今、ドキドキしながらポストを覗いて請求書を見つけると、肩を落としてため息。ふぅ…。簡単な足し算だって指折りやってる私が、毎月山のような(はオオゲサか)請求書にチェックを切ったり、出張精算したり、頭がついてゆきません。きちんと管理しなくてはと思いつつも、計算するだけで精一杯。ああ、お金って流れているのねえ…。実感。
日常スーパーでの買い物やガソリンスタンドでは、銀行カードでスチャッとできるのに、公共料金、面倒だなあ。せめて日本みたいにコンビニで払えるといいのに。それともアメリカにも自動引き落としってあるんでしょうか?
00/01/19(水)
冬の商品棚 生活用品を安く売っているスーパーの一画に、季節によって違うものを並べている棚があります。ついこの間までクリスマス用の飾りつけやプレゼントを並べていた棚が一斉に整理され、今はこんなものが並べられていました。冬の商品のご紹介。 |
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![]() 加湿器。$40〜50位。 |
![]() 雪かき機(と思われる)と融雪剤。 |
![]() 暖炉にくべる薪 |
![]() バレンタイン用お菓子(赤コーナー) |