中国

北京

万里の長城

きっかけ

「来年はオリンピックで混んでいるだろうから今のうちに行っておこう」と北京駐在中の兄の所へ行くという母に便乗し、息子を連れて私も北京へ行くことに。
参加したツアーはこちら。

阪急交通社 http://hankyu-travel.com/ti/
ツアー名:#全日空で行く!デラックスホテルに泊まる!思い立ったら北京4日間Q

個人で航空券の手配をすると、\40,000〜からあるけれど、日系航空会社は高くて\180,000程度。それがツアーだと3泊と観光もついて一人\63,600になるので、お得感がある。2歳半の息子を抱えて大人の観光に参加できるのか非常に不安ではあったけれど、結果的に息子は大騒ぎすることもなく泣きぐずることもなく、傍目にはとてもイイコに見えていたようで、ほかの参加者の方から「おとなしくしてられるのね〜」「泣かないでみんなについてきてえらいわね〜」とほめていただいた。暑い中ずっと抱っこし、ご機嫌を損ねないようにケアしていた私はへとへとになったけれど、その努力も実ってほっとした。

 

京成スカイライナー成田空港 - 北京
初めて京成スカイライナーを利用してみた。まずは乗り場の日暮里駅に着くまでが一苦労だった。
前回のニューカレドニアの時はベビーカーに乗せて行ったので楽だったが、今回は自分で歩かせたらあちこちにひっかかる。転んだり、興味のある方に勝手に歩いたり、飲み物をこぼしたり、山手線じゃなくて京浜東北線に乗りたいと言い出したり、椅子に座ったら靴を脱ぎたいと言い出したり、時間を気にしながらあせって急がせてこちらは汗だく。日暮里駅には20分近く前に着きやれやれと思ったら、狭いホームで座るところもなし、普通列車がひっきりなしに入ってきてそのたびに乗客がわさわさ動き、我が子が人の波にさらわれないように捕まえているだけでも大変。ようやくスカイライナーがホームに入ってきたときには、ぐったり疲れていた。動く歩道を走っていく
駅構内は現在工事中で、ちょうど来週ごろにはもっと整備されるらしい。そうなれば少しは楽に電車を待っていられるようになるかな。

成田空港で母と落ち合い、さっそくゲートへ。息子は動く歩道をたったか走って行く。いつもと違って広い場所に少々興奮気味。おかげで、機中は殆ど寝ていて助かった。

ちょうど九州付近に低気圧が来ていて、北京行きは揺れた。そのおかげで食事配膳が遅くなり、ちょうど息子が目覚めた頃に夕食となり好都合だった。離陸して揺れて眠ってご飯を食べてしばらくしたらもう北京に到着。3.5時間は近い。

 

中華風の門北京の街

観光バスに収容され、空港からホテルへ。高速道路入口の門が中華風。

滞在したホテルは河南大厦。4つ星。ツアー名にたがわぬデラックスホテル。一人旅でいつも利用するエコノミーな宿に比べ、やはり設備もサービスもグレードの高さを感じる。ホテル

4日といっても、初日は夜出発最終日は朝出発で、北京滞在は実質2日間。とても慌しい旅となった。
2日目は一日観光。万里の長城と明の十三陵をまわる。兄に会うのが目的の旅なので特に観光に期待もせず、事前に勉強もしていなかったが、移動はどこへでもバスが連れて行ってくれるし、外部交渉はガイドさんがしてくれるし、要所要所でガイドさんが説明してくれるし、ツアーはらくちんだ。その面倒が一人旅では楽しいけれど、子連れで自分で動けない場合はツアーはとても便利だ。

建設ラッシュ中国は今、建設ラッシュ。あちこちに工事中の近代的なビルが立ち並ぶ。近年の中国の経済成長の著しさを目の当たりにする思いだ。2両連結バス
街を走るバスや車も新しいものが多い。電車のように2両連結バスも多く、この大きなバスに人がすし詰め状態で乗っていた。4年前に上海で見た自転車の群れは全く見られず、自転車専用道路もなかった。北京からは自転車は消えてしまったのか?皆自動車を持つほどに豊かになったのか?それとも、滞在が土日だったので通勤する人を見なかっただけなのか?

将棋週末だからなのか、これは平日でもある光景なのか、道端で将棋(?)をさしている人とそれを見物している人がいた。4年前上海では、道端で麻雀をしている人をたくさん見かけたけれど今回は見なかった。

五輪のメインスタジアム右の写真は来年のオリンピックのメインスタジアムになる所。見たとおり、鳥の巣という通称で呼ばれているそうだ。7月でこの暑さ(連日最高気温30度以上で湿度60%)だから、オリンピックの開催される8月はもっと暑くなるだろうに、空気もあまりよくなさそうなこの北京で屋外競技を行うのは過酷だと思う。選手の健康は大丈夫だろうか。街中の点字ブロック

オリンピック開催に向けてバリアフリー化なのか、街中にも点字ブロックが敷設されている(写真左)。
ところが、整備が形ばかりのためにかえって事故につながる危険もあるという。

中国情報局(www.searchina.ne.jp)NEWS 2007/05/19(土)
「何とかして!」点字ブロックは障害物だらけ
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2007&d=0519&f=national_0519_002.shtml&pt=large

 

万里の長城

八達嶺観光の最初は万里の長城。最も有名な八達嶺へ。

長さの単位である『里』は、国によって異なる。日本では4kmだが、中国の里は0.5km。とすると、万里は0.5km x 10,000 = 5,000km。実際の万里の長城の総延長は6,352kmらしいので、文字通り万里にわたる長ーい城壁ということになる。

明の時代(1368年-1644年)に建設されたものだが、現存するものは大規模に修復されているとのこと。

「月から見える唯一の建造物」という言葉を信じていたが、本当は見えないんだって。
Google mapの航空写真でもあまりよくわからなかった…。
http://maps.google.com/maps赤ちゃんと背負子

八達嶺にはロープウェイがあって上までは楽々。 そこからさらに足で最高地点までのぼってみた。土曜日ということもあって観光客が大勢いた。
勾配はかなり急だし混雑してて危ないので、息子を抱えてうんしょうんしょ登った。体重13kgになり、最近は平地でも滅多に抱っこしなくなったのに、上り坂でこんな重たい荷物を抱えることになろうとは。
足場が悪いため老人や赤ちゃんはあまり見なかったけれど、赤ちゃん見つけた。背負子(しょいこ)におぶわれて来た様子(写真右)。 似顔絵描き

私も、汗だくでのぼりきった。
標高も高くときおり涼風が吹くのがとても心地よい。でも望楼のある頂上までいっても、景観が素晴らしくなるというわけでもなく、ロープウェイ降り場からの景色と大して変わりないように思われる…。

土産物屋や飲食店のほかに似顔絵描きもいて、結構繁盛していた。のぞいてみたら、なかなか上手。 

日本人の私にしてみれば、じりじりするというほどの日差しではなかったけれど、雨傘のような日傘を差していた人が多かったのが印象的。頂上付近の混雑しているところでは「この狭いところで傘なんて差すなよー」とも思ったけれど、中国人はあまり感じないのかしら。

余裕の笑顔ひと運動終えてぜいぜいしていた母に比べ、ご機嫌な息子。あんたは抱っこされてただけで元気だろうけど、母はくたくたですわ。

長城の入口までぞろぞろ歩く団体客私たちはバスでロープウェイ乗り場の近くまで乗りつけ、往復ロープウェイで楽々だったけれど、登り口付近の駐車場が満杯になるため遠くの駐車場から数km歩く団体が多く、しかもロープウェイには乗らずに長い長い坂道を登る人もいるそうで(というかその方が多い)、恐れ入ります。お面こわいー

下りのロープウェイを降りてトイレのある店で一休み。店内にはなんだかわからない恐いお面があって、息子の興味をひいていた。これって鬼?鬼って中国にいたっけ?(目をつぶってるのは、お面が恐くてイヤー!の顔ではなく、フラッシュがまぶしかったのでした)黒タク?

人が集まっている所に、何かを書いた赤いプレートを持っている人が数人いた。これは白タクなのかしら?
ガイドさんの話によると、日本で言うところの白タク(白ナンバーで営業をする違法のタクシー)は、中国では黒タクというそうだ。ロータリー

中国は右側通行(日本と逆)。ロータリーもあった(写真右)。ここは北京郊外だったからよさそうだけど、北京市内の交通渋滞の激しい中ではロータリーがあるとますます混乱しそう。

滞在中は土日だったため、通勤による交通渋滞は経験しなかったが、それでも街中は混んでいた。2台のバスがやけに接近しているなぁと思ったらピッタリくっつていて、乗客が窓から身を乗り出して外を見ている。運転手席に人がいなくて、これは衝突事故だとわかった。こんなことも車社会の北京では日常茶飯事らしい。
北京では、信号の色は参考程度にしかならず、青でも突っ込んでくる車もあるし、赤でも渡れればさっさと渡ってしまわなければいつまでたっても渡れない。子供には日ごろ、信号が赤の間は渡れないと説明しているので、「(まだ)赤だよ」と指摘されてしまった。これからは、信号の色を過信せず、自分で身の安全を確保せよと教えなければ。

 

桃園明の十三陵

周りは桃園だらけで、入口で桃をきれいに並べて売っていた。

八達嶺の近くにあるので、万里の長城観光とセットになっていることが多い明の十三陵観光。明の十三陵

明の永楽帝以後13人の皇帝と后妃の墓群。うち、訪れたのは公開されているもののうち、第14代皇帝万暦帝(1563年-1620年)の陵墓。文化大革命の際、古いものを悪とする紅衛兵によって破壊されてしまい,現在置かれているものは複製らしい。
地下宮で中はひんやり。助かった。13kgを抱っこしながら1時間戸外を歩くのではたまらない。

今回の旅の目的は兄に会うことであり、観光は二の次だったので、事前に下調べもせず観光中も「バスが見たい」「ありんこが見たい」という息子をなだめすかしつつ抱っこして皆についていくのがやっと(ガイドさんは後ろも振り向かずスタスタ行ってしまうので、気を抜くと置いていかれて迷子になってしまうのだ。ひーはー。待ってよー)。ガイドさんの説明もろくに聞かぬまま、ただ歩き回って終わったという感の世界遺産見学だった。もったいないけどしょうがない。翡翠の虎

観光が終わって夕食へ。
その前に、ツアーにお決まりの土産物屋滞在。宝石店では、翡翠でできた動物で遊んで時間つぶしをした。
「がおー。トラさんの口だよ。」

この店ではなくほかの土産物屋でのことだけれど、興味本位に翡翠を眺めていたらさっそく売り子さんに捕まった。値段を聞くと1,000元(\16,000)という。思ったよりもとても高かったので全然お話にならないワと断った。「いくらならいい?言うだけ言ってみて、じゃあ500元」とあっさり半額に。結局、値段が折り合わず、元々それほど欲しいとも思わなかったからいいのだけれど、こちらが交渉する気もみせないのにいきなり半額とは驚いた。なるほど、土産物屋の値段は表示額の少なくとも半額にはなるってこと、勉強になった。

これから宮廷料理 抱っこされてテレテレ 大きな頭飾り

夕食は宮廷料理…と銘打ってあったけど、フライドポテトもあったし、内容は普通の中華という感じ。
給仕役のお姉さんに抱っこしてもらって照れ照れのはるき。大きな頭飾りをつけた案内役のお姉さんとも写真撮ってもらった。
そういえば、街中でチャイナドレスを着た人は若い人も老人も全く見なかったけれど、日本人が着物を着るくらいのカジュアルさはないのかしら。

雨上がりの虹夕食を終えて、バスに乗ると夕立。激しい振りでたちまち道路に水溜りができた。どうなることかと思ったが、30分ほどで雨はやみ、雲もひいて虹まで現れた(写真左)。満開のバラ

考えてみたら、7月7日は七夕。元は中国の伝説だ。でも、街中で笹の葉飾りはみなかったな。
7月7日は盧溝橋事件発生の日でもあり、外出などはなるべく控えるようにとガイドさんから注意があった。テレビを見ていたが、特に反日デモなど行われた様子はなかった。

雨上がりで葉っぱに滴を乗せた夏のバラ。バラは盛りの時期で、街中でもあちこちで華やかな色を見せていた。

 

 

コラム:中国と数

兄のマンションに行ったときにエレベーターに4階がないのに気づいた。中国でも「四」は不吉な数字として忌み嫌われ、4階という階が存在しないため、5階が実質4階となるそうだ。
「四」が忌み嫌われるのは、発音が「死」と似ているためだとか。これは漢字文化圏共有のもので、日本や韓国でも同様にあまり好まれない数字だ。

一方、日本では「苦」にもつながるためにやはり敬遠されている「九」だが、中国では逆に縁起が良い数字とされている。一文字で書ける数字の中で一番大きい数字だからとも、「九(ジウ)」の発音が「久(ジウ)」と似ているためとも言われる。
昔の中国では、「九」は最高位の数字として皇帝だけに使うことを許された数字だった。明の十三陵の地下宮でも、棺の部屋の扉には縦横に九x九の突起がついていた。

ほかにラッキーナンバーとされているのは、日本と同様に末広がりの「八」。車のナンバーも「8」のついたものが人気、北京五輪の開会式は、中国時間2008年8月8日の午後8時8分に行われる予定である。

 

北京その2

 

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<このページの最終更新日:07/07/21 >