2日目 晴 白谷雲水峡・前半
明け方前から廊下がどやどやとうるさい。日帰り縄文杉登山ツアーの団体の出発だ。我々はゆったりと起きて、私は朝風呂へ。湯船からも宮之浦川が見えてとても気持ちよい。
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受付で\300を払い、説明を聞いて10:10スタート。うん、上天気、ハイキング日和。屋久島のメインは、この白谷雲水峡だったので、一日をここで過ごすつもりで、一番長い原生林コースへ。
しばらく、川沿いの雲水歩道を歩く。薄桃色のさくらつつじがきれい。5月が見頃とのことで期待してきたけれど、もう終わってしまったのか、所々しか見られなかった。川の水はとても澄んでいて、すがすがしい。 |
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さつき吊り橋までは整備された歩きやすい道で、楽々コース。ここからは、しばし川にお別れ、苔に覆われて全面緑の原生林を歩く。 左の写真は、二代大杉。白谷雲水峡には、無数のヤクスギがあるが、特に大きかったり形に特徴のある杉には名前がつけられていて、それらを目標に巡って歩くのも楽しい。 つい昨日までは雨が降っていたので、足元はぬかるんでいる。そこここに水流ができているる。ふかふかの苔のはえた岩の上から、何本もの水の線が垂れている。 宮崎駿の映画『もののけ姫』の舞台になった森の中にいて、顔をあげれば、映画に出ていたコロコロ音を立てる木霊が、そこここにいそうな雰囲気がした。 |
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苔に覆われたヤクスギの切り株や土埋木の形は、実に多彩で、何かに似ているなといろいろ想像するのも楽しい。 |
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切り落とされたり、自然災害で倒れてしまったり、うっそうとした森の中まで太陽の光が差し込まなかったりして、杉はなかなかまっすぐ上には伸びずに、様々な方向に向かっている。その様に、ヤクスギの生命力の強さを感じる。ばっさりと切られても枯れずに、様々にその形を変えながらも幹を枝を根を伸ばして生きている。枯れたように見える木でさえも、ちゃんと生きている。二代、三代と子に受け継いで生きている。すごいと思う。 |
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ついつい、足元ばかりを見て歩いてしまいがちだけれど、ふと見上げてみると、ヤクスギは地面だけでなく、空にも大きく手を広げていた。三本足杉(下の写真中)辺りで、他のパーティと一緒になった。女性数人とガイド役の男性一名。「三本足杉の3本目の足は、気根(きこん)なんだよ」。こっそり横に立って、なるほどふむふむとうなづく。 三本杉の次にあったのは、びびんこ杉。『びびんこ』とは、鹿児島弁で肩車の意味だとか。正面からはよくわからなかったので、わっせわっせと登って裏にまわってみた。なるほど、肩車しているね。 関係ないけど、『びびんこ杉』って言う度に、「ケイン・コスギ」を連想してしまう。2文字しか違わないのだもの。あ、「ケビン・コスナー」も似てるね。
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![]() 三本足杉 |
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<このページの最終更新日:01/08/24 >