3日目 晴 ヤクスギランド、千尋の滝
今日も朝風呂。気持ちいいっ。朝からしっかり食べて、出発。島の東、田代海岸にある枕状溶岩を見に行く。溶岩が固まった岩場の海岸は、波がくだけちって豪快。小学生になった気分でふなだまりを覗き込む。えびやかにや小さなさかなや、海の生物がたくさんいる。 |
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安房に着く頃はお昼近くなり、微妙におなかがすいてきた。屋久杉自然館で車を停め、休憩所でアイスを食べる。沖縄のサーターアンダーギーのような揚げボールも、非常食おやつとして買った。ヤクスギランドに入る前におにぎりかパンを買って行こうと思っていたのに、入口の立派な建物には、みやげものは売っていても食べ物は一切無し。しかも、トイレは100円のチップ制。厳しい。ここまできて食べ物がないって?ふもとまでは30分もかかるので戻る気にもなれず、わずかな非常食を持って先へ進む。
ヤクスギランドには団体客がわんさかいて、大賑わいだった。昨日の白谷雲水峡にもそこそこ人はいたけれど、これほどではなかった。ゴールデンウィークあけですいていると思ったのに、この混雑ぶりは一体何?駐車場は大型観光バスで満杯、少し離れた第2駐車場に停めたら、隣で観光バスがUターンできなくて四苦八苦していた。運転手さんに後ろ見てくれる?と頼まれて、にわかバスガイド。オーライオーライとやってあげて、入口まで乗せてもらった。昨日、島に豪華客船『飛鳥』が到着して、それでこんなに混んでいるのだそうだ。そういえば、今朝港に大きな船が見えた。 |
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私達は、おなかがすいていたので、短いコースで早めに切り上げて昼食をとろうと思っていたが、思ったよりも時間がかからなかったので、結局80分コース+天柱橋までの往復の合計約120分コースを歩いてしまった。 |
一番短い30分コースは、石畳で整備されていて、ハイヒールでも歩けるほどだが、奥のコースは、根っこがたくさん這っていて、足元がでこぼこ、木切れや倒木がたくさんあって、何か雑然とした感じ。白谷雲水峡の美しいモスグリーンの地面に比べ、緑の色もちょっと濃いみたい。苔がなく、地面や木が剥き出しの場所も多い。ピンクのリボンの道しるべも少なく、コースがわかりにくい。 |
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つつじ河原まではすぐだった。開放的な河原で、あずま屋や大きくて平らな岩もごろごろあり、休憩にはもってこい。ここでお昼。 |
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水は透き通っていてとてもきれい。はだしになって水につかると、すごく冷たくて、足がじんじんとしびれてくる。夏は気持ちいいだろうなあ。
本日のお昼は、売店で買った揚げボールとチョコレートと飴。いずれも非常食用に準備したもの。 |
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コース最後の方で、豪華客船ASKAのAチームと一緒になった。エコツアーガイドの語る森や杉に関する豆知識も、一緒に聞いて歩く。 | ||
幹の表皮が縦に割れて、そうめん状になっている。ゴッホの絵にこんな感じの木が出てこなかったっけ? | ![]() |
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屋久杉は、江戸時代に多く伐採され、屋根材の平木に使われた。平木は、杉の幹を割って作られるため、木目のまっすぐな杉が選ばれた。試し切りされた杉の木目が乱れていると、そのまま倒木や切り株となって森に残された。このような切り株に苔が生えて半分土に埋まってしまったようなものを土埋木という。杉は現在新たに切り倒すことは禁じられているため、これら土埋木を使って屋久杉の工芸品が作られている。 | ![]() |
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ヤクスギランドの出口そばで、幸福水と書かれた看板を見つけ、立ち寄って飲んでみる。幸福になれる水?昨日は益救の水を飲んだし、これでばっちりOKね。 |
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益救といえば、屋久島の『ヤク』は、『薬』、『益救』、『養久』など、昔からいろいろな漢字が使われてきたそうだ。特に、薬にまつわる文字が多いというのは興味深い。昔から、癒しの島だったのか? | ![]() |
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さらに6km奥にあるという紀元杉へ。推定樹齢3000年と、かなりな長寿杉。私達は今回縄文杉へは行かないが、これで満足としよう。長寿の巨杉は、白谷雲水峡やヤクスギランドで十分見てきたし。
有料のヤクスギランドには、あふれるほど人がいたのに、そこから車で10分の無料で見られる紀元杉の周りには、殆ど人がいない。縄文杉の方は、見学の人の列が絶えないと聞いたが、ここを訪れる人はまばらだ。 |
さ、昼飯!昼飯!山を下りる。途中見晴らしのいい場所があり、パチリ。明星岳展望台。
ふもと近い観光案内所に、食堂の文字発見!いさんで入っていくと、唯一のメニューであるうどんは売り切れだって。がーん。「今日はわーっと団体さん来たから」って、申し訳なさそうにおばさん。ここでも、飛鳥のとばっちり。がっかり。 とりあえずは、明日の川下りをどこかで予約しよう。ホテル近くの宮之浦川でもできるらしいけれど、安房川の方が面白そうなので、安房の町まで下りて、観光案内所で半日コースを申し込んだ。 |
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『屋久島のいなか料理』の看板を見かけて、平野の食堂、『茶屋ひらの』に行ってみた。でも、店はがらーんとしている。「今日はもうお昼はおしまいなんです」。やっぱり…。お腹、きゅるる。しょうがない、次をさがそう。更に西へ走ると、何かレストランぽい建物。熱帯果樹園だった。レストランはあったけれど、どれも高い。もう夕方近いから、そうたくさんは食べられないしと、グアバなどのトロピカルジュースを飲んで空腹をしのぐ。これも高いけれど、どろっとしておいしかった。 |
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千尋(せんぴろ)の滝は、展望台から遠くに見える。雨が降ったらすごそうだ。きっと、左手の急な岩盤上にも、どーっと水が流れ落ちるのだろう。この岩盤の幅が、千ひろ(ひとひろは人ひとりが両手を広げた長さ)ぐらいありそうだということから、この名がつけられたとのこと。 |
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宿に帰る前に、もうひとつ滝を見よう。確か、この近くにトローキの滝があったはず。しばらくうろうろしたあげく、最初に見過ごしていた看板に気づいた。ちょうどぽん・たん館のまん前だ。そこから海の方へ歩いていくと、人が数人しか降りられないような狭い場所があり、そこから山を見上げると、木々の間に赤い橋が見え、その下に、あったあった、川から海へ流れ落ちるトローキの滝が。 トローキの滝(入口の看板に書いてあった説明) |
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<このページの最終更新日:01/08/24 >