屋久島 '01/5

5日目 雨のち曇り フルーツガーデン

最後の観光、屋久島フルーツガーデンへ。バナナやグァバなど南国フルーツの木が茂る植物園内を、係について周る。小雨が降ってきたため、かなりの早足だった。10分ほどで一周。ゆっくり写真をとる暇もなし。今の時期はあまりフルーツも花もない?休憩所に戻ってくると、南国フルーツやジャムが待っていた。
あとはお昼を食べて帰るだけ。どこで食べよう?ふらふらと探してみるが、あまり道沿いに駐車場つきのレストランは見つからない。車で探すには、事前調査が必要かも。安房で銀行に寄ったついでに横道にそれてみた。『れんが屋』という食堂を見つけた。駐車場には観光バスが鈴なり。中に入ると、個人のお客さんは遅くなるかもねえ、とまともに応対してくれない。団体客優先でも仕方ないとは思うけれど、すみませんぐらい言ってくれてもよさそうじゃない?
更に先いくと、軽食の看板が見えた。『屋久どん』。大きな石像が階段に並び、ちょっと変わった入口。おそるおそる入ってみると、海を一望できる見晴らしのよい部屋に、屋久杉工芸品のテーブルと椅子がゆったりした感覚で置かれている。食事をするには、少し食べにくいけれど、面白い。店内には他にも、あちこちに巨大な屋久杉工芸品が置かれている。入口近くのひときわ大きなものは、えっ、これはまさか?と目を疑ってしまうような実に奇妙な彫刻があった。メニューは屋久島風のものが多い。私は屋久島風うどんを注文。
それにしても、ぷぷぷ、なんておかしな店なんだろう。このアンバランスさ。でもそれが魅力的かも。静かだし、海は見えるし、できればぼんやり海を眺めてお茶を飲んで過ごしていたいところ。
空港への道中、道路沿いに大きな白い花がたくさん見えた。山百合かと思っていたが、近づいてよくよく見ると、朝顔の仲間の葵のようだ。

出発時間の30分ほど前に空港に到着。レンタカーは空港に乗り捨て。今回も事故もなく、軽でも十分活躍してくれた。島3周分くらいは走りまわっただろう。

ここまでに、屋久猿のキーホルダーを探していたけれど、あまりなかった。『厄去る』ということで、縁起が良いらしいのだ。まあいいか、私の厄ももう去ったか。

鹿児島空港であれやこれやとお買い物。は美味しかった。待ち時間の間に、ほくほくの黒豚入りのコロッケと冷たーいビール。幸せ。

鹿児島からはあっという間だった。さすがに飛行機は早い。

今度も欲張りで、島中をレンタカーで走り回った。今度行くときは、もう少しのんびりと過ごそう。
…っていつも思うんだよなあ。

 

屋久島は素晴らしい所だ。世界遺産に指定された島として、稀有な自然を持つ島として、樹齢数千年の杉が生息する島として、流行の『癒し』の島として、観光地としてはメジャーになりつつある。それと同時に、『エコツーリズム』の名の元に、儲け主義第一の観光業による自然破壊の恐れも高くなっている。儲け主義にのっていないつもりでも、きれいだからとやってきて車で島を巡ることだって、実は環境破壊に一役買っているのかもしれない。島を一周する道路の交通量が、今までの5倍も10倍にもなったら、生態系だって影響を受けるだろう。環境を守るためには、ある程度の制限もやむを得ないとの覚悟で、地元と国と観光業者と観光者とが認識を持っていなければならないと思う。

エコツーリズムの収益の一部が、自然保護のために使われていると、はっきりとわかるなら、少々高い値段も我慢しようが、それにしても、エコツアーって法外に高すぎない?高い値段でも客が集まるとわかれば、儲け主義の悪徳旅行業者も出てくるだろうし、儲けるためにはもっともっと多くの観光客を呼び寄せようとするだろう。

屋久島は大丈夫だろうか?

こうして、ホームページで屋久島の紹介をすることも、環境破壊の手助けになってしまわないか、心配。

屋久島旅行の後、エコツーリズムとは何かという勉強を始めた。儲け主義に走らない、環境破壊を進めない、理想の観光の形を実現するためには、どうすればよいのだろう?

 

旅日記

1日目 鹿児島経由屋久島へ
2日目 白谷雲水峡・前半
白谷雲水峡・後半
3日目 ヤクスギランド
4日目 リバーカヤック
5日目 フルーツガーデン

 

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<このページの最終更新日:01/08/25 >