沖縄・座間味 '94/3

2月〜4月の繁殖期に現れるというザトウクジラに会いに、学生時代の友人みかにゃんと座間味島へ行きました。沖縄に長期出張中のM君を誘って一緒にダイビングも。島中が鯨の魅力にとりつかれ、夜はクジラの迫力のビデオをサカナに泡盛で盛りあがります。初めての体験で感動し、いろいろな人との触れ合いが心に残ったよい旅でした。

94/3/3木 雨
8:35羽田発のJAL901便で沖縄へ。沖縄ツーリスト(新橋)で取ったチケットは、通常料金\63,000のところ\49,000だった。関西に出張中のみかにゃんとは、那覇空港で再会。天候不良のため、RAC(琉球エアーコミューター)が飛ばず、次の便まで暇つぶしに首里城公園へ遊びに行った。お昼に食べたソーキそばがあっさりしていておいしかった。
しかし、結局次の便も欠航。予約したチケットを払い戻し、翌朝の座間味丸(船)で渡島することにした。
島に予約してあったホテルも今日の分はキャンセルし、急遽空港で那覇市内のホテル探し。国際通りのホテル山の内へ。夜は、『風彈(ふうたん)』で琉球料理を堪能。

94/3/4金
10:00に泊(とまり)港発の座間味丸に乗り、12:15座間味島着。さっそく午後から1本(ダイビング)。阿嘉の西浜へ。
港に戻ると、クジラが出たというので、着替えもせず濡れたウェットスーツのまま船を乗りかえる。途中からすごく寒くなって歯をガチガチいわせていた。その上お出ましを待って停泊している間は波に揺られ、気分の悪そうな人がいて気の毒だった。200m位遠くに尾ひれが見えた。手でバイバイしているように見えて、思わず手を振り返す。

94/3/5土
午前中1本。島の北側、男岩(ウガン)へ。戻って昼食。那覇から来るはずのM君はまだ到着せず。クジラ出たぞの知らせに、不調のみかにゃんを置いて一人で見に行った。今度は殆ど揺れもなく、間近でしかもブリーチあり、カンドー。
宿に戻るとM君が到着していたので、もう1本3人で潜った。
夕方は高月山展望台へお散歩。夕日に照らされた海と無数の小島。平和な風景に心が安らぐ。
夜は沖縄一と言われているJazzグループの演奏を聞く。ダイビング雑誌Marine Divingの出版部長、原田さんにも会って話を伺った。4月に池袋サンシャインで、マリンダイビングフェアを開催するそうだ。そのチラシは、紙面3/4がポンタ君の写真だ。皆泡盛で盛りあがって楽しそう!

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高月山展望台からの夕日

94/3/6日
クジラの出るのを待って一日ぼーっと宿で待つが、出そうもないのであきらめてレンタバイクで島内めぐり。殆ど車も通らないので、バイクでゆうゆうドライブできた。島内を巡ると、あちこちに戦争の傷跡が残されているのに気づく。夕べは宿の人も近所の人も、そういうつらい体験をしてきた島なんだと語っていた。島の人口の何分の一だかが亡くなったという事実を聞くと、その言葉に重みを感じる。
宿に戻ってぷらぷら散歩していたら、16:25のクイーン座間味が満席、の看板を見つけ、慌てて15:00発の座間味丸の切符を買った。のんきにクイーン座間味に乗るつもりでいたら、帰れないところだった。
夜は、お気に入りのステーキハウス松山へ。

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青いよー広いよーきれいだよー!!

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宿の若い人たちが見送りに来てくれた

94/3/7月
朝一の便で東京へ戻り、午後から出社。

 

久しぶりに旅らしい旅行だった。ツアーまかせでもなく、所々でのハプニングあり、いろいろな人と話はできたし、初めてのことも多くて感動した。海はいいけど、でも潜るのはやはり私は苦手かも。船上にいるのはいい気持ちなんだけど。

今回の沖縄(4回目)は一番印象に残った。やはり、人との出会いが旅の醍醐味なのだと思う。『場所』に行くのではなく、人に会いに出かけるのが私にとっての旅なのだ。
みかにゃん、M君、宿のインストラクター田中さん、キヨシさん、他の名前も知らないアルバイトのヘルパー…。あの宿の若者は、仲間うちだけの異様な盛り上がりも見せず、礼儀正しく親切で、とても気持ちが良かった。和気あいあいが馴合いになって、客が疎外感を感じるようでは困るのだ。
クジラを中心に一つにまとまっている。今日は出たようだ、誰が監視に行ってる、こないだのあのブリーチはよかった、など、宿の人達自身楽しんで興奮しているから、そばにいて楽しい。一団となって一緒に見つけて楽しもうね、という雰囲気があってよかった。

 

<首里城公園>

zamami1.jpg 沖縄の日本復帰20周年を記念して1992年に復元された首里城を中心とした公園。特に首里が舞台となったNHKの大河ドラマの放映後は、古都首里の新しいシンボルとして人気を集めている。

 

<ダイビング>

今回潜ったスポットは3箇所。ダイビングは3年8ヶ月ぶりで、殆ど初心者状態。経験豊富なみかにゃんがバディでよかった。私にはよくわからない魚の種類もみかにゃんが教えてくれた。出会ったのは、ヤマブキベラ、アカマツカサ、ハマクマノミ、ネッタイスズメダイ、カスミチョウチョウウオ、ヘラヤガラ、デバスズメダイ、シロタスキベラなど。
海からボートにあがると寒くて喉がカラカラ。暖かいコーヒーが用意されていて、その美味しさは格別なのだ。

阿嘉島 西浜
西浜は3度目。浅くて白い砂浜が続くところ。人気者のサザナミフグのポンタ君とは4年ぶりの再会。相変わらずとぼけた顔をしている。覚えてないだろうなー。海ヘビも見た。他に会ったのは、ハマフエフキダイ、ヨスジリュウキュウスズメダイなど。

座間味 男岩(ウガン)
浜からそう遠くないところに、大きな岩が海に突き刺さっている。その周りに色とりどりの魚があつまる。今まででここが一番きれいかも。24mは殆どペーパーダイバーの私には一番深く潜ったところ。カスミチョウチョウウオの群れ、ミノカサゴ(逆さまになって岩陰に隠れていた)、アカマツカサ、バラハタ、ベーハナダイなどに会う。

座間味 野崎
テーブルサンゴ、エダサンゴなどが広がるサンゴ礁。

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ハマクマノミとネッタイスズメダイ ↑

オサカナになりきれないワタシ。ブクブクブク… →

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<ホエールウォッチング>

クジラは魚とは違い、肺で呼吸をする哺乳動物である。体長が4m以下のものをイルカ、それ以上のものをクジラという。座間味で見られるザトウクジラは、体長15mくらいの大きさである。
ザトウクジラは夏場はエサの豊富な北太平洋付近で過ごし、冬は交尾、出産のために南下する。座間味ではしばしば子連れのザトウクジラに出会える。この子クジラ達は座間味生まれの座間味育ちだ。

ザトウクジラが水面に現れるのは、息継ぎの時。潮を吹き(Blow)、呼吸をしてまた潜る。

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Spy hop(偵察飛び)?
目の高さまで水面に上がってくる
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Pec Slap(胸ビレたたき)
横向きで胸ビレを水に打ちつ
ける。その前に空中でヒラヒラ
させる。
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Fluke-Up(左)とFluke-Down(右)
潜降に入るときに見せる尾ビレ。
裏面を見せるのがUp、見せないのがDown。
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(左) 隣りに観測船も来た
(右)長いこと何の動きもなく、油断しているところ、突然のブリーチ(Breach:ジャンプ
して空中で回転するダイナミックな行動)。反射的に動いた手が撮った1枚。

 

<宿・レストラン>

ホテル シラハマイン
宿泊:3食付き\7,500,1ボートダイブ\6,000,2ボートダイブ\10,000,ホエールウォッチング\4,000
098-987-2073 沖縄県島尻郡座間味村字座間味32
ダイビング、ホエールウォッチングができる宿。宿にバーもあり、じっくり飲むもよし。クジラのビデオで盛りあがるもよし。何より暖かいもてなしが心に染みる。

ホテル 山の内
s\5,500〜 w\11,000〜
0988-62-5301 那覇市牧志1-3-55
バス停三越前で下車してすぐ。国際通りに面したビジネスホテル。交通の便もよく、ショッピングには最適。

風彈(ふうたん)
098-867-2220 那覇市久茂地3-29-70
泡盛と琉球料理を楽しめる店。店内の雰囲気も落ちついている。

ステーキハウス 松山
0988-68-7675 那覇市松山2-9-5
AM11:30〜PM10:30 本格派の鉄板焼きステーキ専門店。最上級のヒレ肉のほか、炒めたもやしやジャガイモもおいしい!

<関連リンク>

沖縄観光に役立つリンク集 交通・宿泊・天気予報から各地域情報、ダイビング、釣り、サンセット情報までなんでも揃っている。

座間味のダイビング情報 宿、ショップ、アクセス、ダイビングスポットなど。

座間味のホエールウォッチング情報   ザトウクジラってなに?どんな行動をするの?どこで見られるの?詳しく丁寧な解説。

くじらにあえるところ 国内外でホエールウォッチングのできる場所や水族館を案内している。他ページに、いるかにあえるところの紹介も。

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<このページの最終更新日:99/03/13>