5/8土 マルタ→ローマ
今日はマルタを発つ日。お名残惜しいわー。ヴァレッタでのバス乗り換えの時に、ちょっとだけ寄ってもう一度アッパーバラッカガーデンを見たいなー、とさちこにお伺いをたてたら、即座に却下された。うー、ケチー。でも、いつもさちこの言うことは正しいのだ。次のバスがすぐに来なくて空港についた時にはもう搭乗間際だった。
マルタにはカワイイ女の子がたくさんいた。様々な人種が交じり合ってきたからだろうか。アラブ風の顔立ちも多い。ヴァレッタから空港行きのバスに、途中から学校帰りの中学生がたくさん乗ってきた。私達の前の席にいた金髪の女性の隣りに、美少女が座った。知りあいらしい。この女の子のまつげは、キリンのようにびっしりで長かった。後ろから横顔を見ていて惚れ惚れとしてしまった。後ろからついてきた軽そうな男の子、前の席にいた小さな男の子に無理矢理席をあけさせ、後ろを向いてひっきりなしにしゃべるしゃべる。マルタ語なので、会話の内容は全くわからないが、美少女をなんとかモノにしようと頑張っているところらしい。学友達は次々と降りていき、そのうち二人きりになった。時計を見ながら男の子が何か言ってる。「ねえ、これからどっか行かない?」「うーん…、ママのケーキ作りのお手伝いするって約束しちゃったから。また今度ね、チャオ」女の子と同じ停留所で降りて行く級友が、通りすがりに男の子に声をかけてゆく。「へへっ、またふられてらー」。次のバス停でその男の子も降りて行った。頑張れ、少年。見たところまるっきり嫌われているわけでもなさそうだぞ。君の熱心な瞳に彼女も好意を持ち始めているとおばさんは見たぞ。 | ![]() |
ローマに着いて、空港のinformationでホテルを予約。二つ星で探してもらったら、良さそうだとチェックしていたDinaを紹介された。安かったので即座にOK。テルミニ駅周辺で、治安にいささか不安はあるが、ホテル自体は二重鍵で安心できそうな所だった。
まずは近くのパブ(Flann O'Brien Irish Pub 00184 Roma Via Nazionale,17 - Via Napoli, 29/34 tel.06 4880418)でビールを一杯。落ちつかなくちゃね。ウェイターのおじいさん、てきぱきと仕事をしている。ここは大通りに面した人通りも激しい騒々しいところだけれど、通りに座って人々を眺めるにはとっておきの場所。ビール一杯ではがきを書く人、おしゃべりしている人、買い物袋を下げている通行人、スクーターで走りまわる人、怪しげなカップルなど、マンウォッチングは飽きない。ビールを一杯ずつ飲んだだけなのに、ウェイターのおじいさん、帰り際に名刺をくれた。裏には手書きで、またお越しください、と書いてある。日付まで入っている。ちょっとジーンとくるサービスだった。彼は時間のあるときにこれを何枚か書いておくのだろうか。手書きっていうのが嬉しいね。 |
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ローマは2度目のさちこは、私が行きたいところに行こうと言ってくれる。オードリー・ヘップバーンが好きな私は、やはりスペイン広場に行ってみたかった。土曜日の午後、渋谷原宿のような人ごみ。つつじの鉢があちこちにあって下から見上げるときれいだった。テヴェレ川沿いは、緑が茂っていて気分も落ち着く。遠くにバチカン市国の豪壮な建物が見えた。 ナヴォナ広場では、パントマイムや弾き語りや似顔絵描きがいて、賑やか。広場を眺めながら、旅行中最後の晩餐。赤ワインLogaioloはおいしかった。羊肉も柔らかくて…ううウマイ!食事をしていたらかなり遅くなってしまったけど、トレヴィの泉を見てから帰った。うん、ライトアップされていてきれい。それにしても…疲れた疲れた、一日中歩き詰めで。ホテルでは隣りの部屋で若者が集まって大声でおしゃべり。安宿に長逗留している若者たちか?あまりにうるさいので、Be quiet(静かにして)!と文句言ったら、おとなしくすみませーん、と返してきたが、その後あまり静かにならなかった。ふぅ。 |
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5/9〜10 日〜月 ローマ→成田
ゴゴーン!という音で本格的に起きた。雷の落ちたような音だ。外は雨。朝早くから傘を手に持った人がうろうろして、通りで傘を売っている。
テルミニ駅までは歩いて5分。たまたま小降りになったので、傘を買わずにすんだ。駅のホームで朝食のパニーニ(イタリアのサンドイッチ)を食べていると、空港行きの列車ならもっと先だよ、とわざわざ教えてくれる人がいた。ありがとお、おっちゃん、私達知ってるけど、その親切がありがたい。
列車が止まってドアが開いた。整列乗車なんてしない。乗車口にわーと集まり、多少は待っても、すきあらば乗ってしまう。発車時刻が迫っているわけでもないのにせっかちだ。降りる人が先だってば。
いつもイライラするのだが、どうして外国の国際線カウンタってこう時間がかかるのだろう?日本ではパスポートとチケットみせてすぐ終わりなのに。日本でも外国人の出国手続きには時間がかかるのか?今日のAlitariaの若い男性係員も、非常に手際が悪く、どんどん隣りの列に抜かれていく。私たちの番になったかと思うと、待ってて、とどこかに行ったままなかなか戻らない。見ると他のカウンタの先輩たちに聞いて回っているようだった。新人君なのか?うーん、もう、しっかりしてくれよう。同じ質問を何度も繰り返す。no bag, no luggageって言ってるじゃん。マニュアルには預け入れ荷物なしの客対策手引きは載っていないのか?そして、搭乗時間は13:50だと平然と言ってさあ処理終わりって顔してる。へ?出発は11:45じゃなかったっけ?遅れてるの?ときくと、…ええ、そう、4時間遅れてます、we are sorry。なんだとぉ!一瞬、この頼りないお兄さんが便を間違えて手続きしたんじゃないかと思ったわよ。最初にdelayしてるって言ってくれー!
放送に耳を傾けつつ、アナウンスのスクリーンをチェックしつつ、いろいろな休憩所を渡り歩き、暇にまかせて店を見て回り、2時間半かけて搭乗口のB08に到着。離陸は14:30と言われたのに、途中から14:00に早まっている。乗る人は少なく、結構早めに搭乗したのに、離陸許可が出ない。機内で一時間も待たされた挙句、やはり整備するのでまた待合室に戻れという。ええ!?タラップが迫ってくる。ドアもまた開いた。しばらくするとまた閉まり、結局このまま出発するという。おいおい、大丈夫かい?ほんとに飛ぶんかい?かなり不安。 |
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降り立つと、待ち時間の4-50分がさらに70分に延びている。段々怒りが大きくなる。ずるずると待ち時間だけ伸ばされ、食事券も配布されずduty freeの店の並ぶ待合所に追いやられて、これは金だけは落とさせようとする魂胆か?案の定、ブランド店にはこれ幸いと最後の買い物をする乗客の群れ。あまりに腹が立ってきたので、食事券くらいはgetしようと出発ゲートに行って搭乗時間を聞くと、あと15分だと言うのでやめてしまった。この辺が気の弱い情けないところ。しかし、搭乗時間になっても一向にアナウンスが入らないので、やはり文句言おうと意を決して行くと「ミラノからのお客様には、何時間かお待たせしておりますので、」食事券を配っていると言う。ぷちん!「ローマでだって4時間も待たされたんですよ!!その上ここで1時間も待たされてるんです!」抑えたつもりでも激しい抗議の口調に気づいた日本人係員が近くのイタリア人に聞くと、彼は食事券をもらったと言う。さっき手渡された券が実は食事券代わりになるそうなのだ。そんなこと、日本語じゃ説明してくれなかったもーん。日本語で十分な情報を流せないなら、最初から日本語アナウンスなんてするなー!!…とまでは言わなかったが、怒りに震える私に申し訳無いという態度で接してくれたので仕方なく、残り時間で食べられるものを物色しに行く。怒った日本人の客には、ひたすら低姿勢になって言うことを聞いてあげればよいのだ。私だってサポート係をやっていたからわかる。
あと数分じゃアイスぐらいだわ、くやしいからダブルで。ねえちょっと、オーダー取ってくれないの?売り子のお姉さん、客が目の前にいるのに無視している。私は待てばいいの?それともオーダーできるの?有無を言わせない口調できつく言うと、うっさいわねー、という感じで売り子はこちらにむいた。なんだってこんなときに、こんな売り子にあたるんだろう? むかむかむかー。単に運が悪かっただけだとは思うが、最後に来てケチがついた。遅れはよくあることだから仕方ないにしても、あやふやな情報に翻弄されっぱなし、事情説明もなく、ただじっと待つだけ、それは余りに待たされる乗客の立場を無視してないかい?月曜日の朝に成田着なので、午後から出勤の予定だったが、間に合わず一日休むことになった。どうせ休むなら、空港であんなに待たされるなら、ローマのあの靴屋へサンダルを買いに行ったのにぃ。ううう。これも、まだまだ修練が足りないから怒ってしまうのかしらん。悔しいわあ。 |
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ところで、一緒にマルタに行ったさちこさんの感想はどうだったんでしょう? 先日もらったメールの一文を紹介して、感想の一つとさせて頂きまする。いつも心配かけてごめんね。
えー、ちっとも誉めてないので、こっちも載せちゃいます。
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<このページの最終更新日:99/06/27>