マルタ/イタリア旅日記
5/3

5/3月 コモ湖
少し早起き。部屋が暑い。暖房がかかっている?部屋の外、洗面所の窓から見るとすぐ横に足場があり、7:00からガンガンと音を立てて工事が始まった。起きざるを得ない。なんだよー。もっとねかせてよー。
今日はコモ湖へ。ミラノ近郊のリゾート地だ。中央駅の自動販売機(英仏独伊語対応)で切符を買う。コモ湖まで2等2枚でL18,400なのだけれど、お釣のL1,600が出ない。切符もイタリア語なのでイマイチよくわからず。最後の画面操作の前に何か出ていたようだったけれど見過ごしてしまった。なんでー?なんでお釣りが出てこないのー?つり銭切れって出てたのかしら?(そうだった。後日やはりお釣用のお札がない時はその旨メッセージが出ることがわかった)でも、L18,400でよかった。L11,000の切符だったらL9,000の損だよ!…といっても、\600なのだが。イタリアのお金は、桁が多くていつまでたっても慣れない。

9:25発の特急に乗った。2等だけど車内はきれい。1等は日本のグリーン車という感じ。10:03コモ湖に到着。
駅を出るとどこにも湖が見当たらない。『湖こっち』の看板もなければInformationも地図もない。仕方なく手持ちの小さな地図を頼りに湖の方へ向かう。駅を出てどこもまっすぐ歩いていけばいいだけだった。10分で湖畔に出る。ガイドブックにもあるし、まずは遊覧船で全体の雰囲気を掴んで…と思うが、船着場はたくさんあるし、どれに乗ればよいのかわからず。窓口のおじさんも無愛想で不親切。話がよくわからなかったのでさらに質問すると、無視。あきらめて去るのを待っているかのよう。そうはいくか、と辛抱強く答えを待っているとまた要領の得ない答え。私達もよくわかっていないから、認識のズレがあるらしい。時刻表やら地図やらをあちこち見比べながらようやくわかったのは、遊覧船といっても解説付きノンストップで湖を巡るものではなく、湖の各地点を巡って一周する定期船に乗ってどこにも寄らずにただ座っているというだけのものらしい(?)。各駅停車の山手線に乗れば東京23区全部を遊覧したようなものですよ、というのと同じらしい。しかも山手線のように丸いならまだしも、コモ湖はちょうど『人』の字と同じ形をしてるので、一周するとかなり時間がかかってしまう。そこで、有名なVilla d'esteヴィラデステのあるチェルノッビオCernobbioまでの片道切符を買った。エリアごとに料金が異なり、チェルノッビオを含む一番近いエリアは片道L2,300(\160)。


湖を回る定期船。遊覧船も兼ねる!?

チェルノッビオのすぐ西はもうスイス

豪華な別荘地ヴィラデステ
チェルノッビオまではほんの15分ほど。そこにも観光ポイントを紹介する地図はない。看板の矢印に従って適当に歩いてVilla d'esteに辿りついた。エステ一家の別荘地だ。広大な敷地にホテル、レストラン、プール、アスレチッククラブまである。見るのはタダなので、ぐるっと一回りした。リゾート地といっても、きゃいのきゃいの騒ぐのではなく、ゆっくりゆったり優雅に過ごすといったハイソな雰囲気が漂い、場違いな気がした。

港の方へ戻り、昼食。外で太陽を楽しみつつワインも楽しみつつ。パスタがおいしかった。前菜、パスタ、ワインハーフボトルでL38,000(\2,600)
Ristorante Centrale
22012 Cernobbio Via Regina, 39 tel:031/511411 fax:031/341900 e-mail:rcentrale@hcomo.it

14:04の船でコモに戻る。ミラノまでの帰りは私鉄に乗ることにした。値段は国鉄の半額(L5,200)だが、時間は倍かかり、車内も汚れていて冷房もない。私鉄は中央ではなく、スフォルツェスコ城近くの北駅に到着する。


湖畔には優雅な別荘が並ぶ

キノコのタリアテッレおいしかった!

北駅に着くと花屋さんが目に入った
帰国便のリコンファームでアリタリア航空に電話をかけようと試みるが、つながらず。電話のかけ方が悪いのか、電話番号が違うのか?電話一つかけられないなんて、悔しい。電話のかけ方の絵を見ると、日本と同じ、受話器をとってコインをいれ、ダイヤルするだけみたいなんだけれど。

今日もまたスカラ座詣で。昨晩ようやくチケット売り場を発見したので今日の当日券をねらっていったのだ。席は空いていたが、オペラじゃないよ、cantoだよといわれてやめた。歌のコンクールのような催しらしい。疲れてしばらくスカラ座前で休憩。なぜかうろうろ歩いていていつもこのスカラ座に来てしまう。しばし人間観察。人と車とバイクが信号に従ってせわしなく動いている。日本人もせっかちな方だが、ミラネーゼも負けず劣らずせかせか動く。イタリア人はのんびりしていておおらかでほがらかで軟派、という私のイメージはミラノで変わってしまった。ミラノはイタリアの中でも特別なんだろうか?4日間滞在して、現地の人と暖かいふれあいをしたのは、地下鉄駅の駅員のおじさんくらいなものだ。あとはどちらかというと、皆、無愛想で高圧的な印象を受けた。サービス業の人でさえ笑顔を惜しむかのようだ。大量に日本人を迎えて、うんざりしちゃってるのかな?
ショッピング街をうろうろして、夕食までの時間をつぶす。本当は、皮の安いはずのイタリアで靴の一足も買いたいところだが、どこも高い。そんなわけでブランド店の並ぶ通りを歩いたが、2人とも何も収穫無し。

5/4につづく…

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<このページの最終更新日:99/06/27>