5/4火 マルタ 早朝、タクシーでリナーテ空港へ。ローマで乗り換え。1時間余あるはずだったのに飛行機が遅れてギリギリ。走った走った。端から端まで。なんでこんなに遠いのーっとぼやきつつ、ぜいぜいしながらマルタ行きの搭乗口につくと、こちらの出発も遅れていた。なーんだあ…。 私と同じ茶色いストライプのシャツを着た人がいる。どうも同じ日本人らしい。機内に入ると隣の席だった。これも何かの縁と、空港ターミナルまでのバスの中で話しかけた。ヴァレッタのブリティッシュホテルに滞在するとのこと。同じく4泊だそうだ。あれ?ちらっと見えたネームプレート、横浜って書いてあるみたいな…?するとやはり、横浜のしかも同じ区民だった!なんて偶然。 |
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空港内はとてもシンプル。インフォメーションで地図(Mid-Med銀行の出しているMALTA
& GOZO ROAD MAP。島全体と町の地図。裏には大まかなバスルートもあり便利)をもらい、バスの乗り方を聞いた。バスは全てヴァレッタが終点。まずは8番に乗ってヴァレッタに行き、スリーマ行きに乗り換える。ところが、空港のどこにもヴァレッタ行きのバス乗り場はここ、という表示がない。うろうろしてみても見つからない。タクシーはいくら?と聞くとスリーマまで8リラ(\2500位)だという。バスなら二人でも44セント(\140位)だからタクシーはとんでもなく高い。やはりバスで行こう。 バス停は到着ターミナルではなく、出発ターミナルの外にぽつんとあった。行き先も時刻表も料金表も何も無く、ただBUS STOPと書かれた青い看板と椅子があるだけ。待っている人も誰もいない。本当にここでいいんだろうか?さちこがインフォメーションに聞きに行ったら、20分ごとにバスは来ると言う。しばらく待つと、黄色いバスがやってきた。Gパンに開襟の薄い緑のシャツ(このシャツは一応制服らしい)というラフな格好のお兄さんが運転手。音楽ガンガン、クラクションはプワプワプワプワ、バックミラーの上にスピーカー。すごいスピードで狭い道をぐるぐる走る。ドアは開けっぱなし。風が気持ち良い。客は最初私達だけだったが、そのうち数人乗ってきた。 |
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建物が白くて四角い。飛行機で上から見たとき、緑が少ないように感じた。雨が少ないからか? 一つ問題があった。正確な宿の場所がわからないということだ。インターネットで探した宿にe-mailで予約をしたのだが、住所や電話番号はホームページには書かれていない。予約を受け付けたと言う返事のメールには書いてあったのだが、それをメモしてくるのを忘れてしまった。手がかりは、スリーマのPenthouse Guesthouseという名前と、外観の写真の載ったホームページを印刷したもの。スリーマの町に行けばなんとかなるでしょ、と思っていたがバスをどこで降りればいいのかもわからない。ので、適当なところで降りてみた。見渡した限りではそれらしきものはない。困っているとタクシーの運転手さんがタクシーに乗る?と聞いてきた。ここ、知ってる?と聞くと知らないらしい。じゃ今いるところはこの地図上でどこ?と聞くと、地図を上にしたり下にしたりして一所懸命考えていたが、そう、今いるのはここだよ、と教えてくれた。タクシーに乗らない客にも人のよいおじさん。でもやっぱり間違ってたんだなあ。あとでわかったのだが、おじさんが指差したのは隣り町だった。でも、その優しさに心和む。 |
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通りの名前から現在地を類推し、宿の目の前が岩場の海岸であるということ、すぐ近くにバス停があるというホームページ上の情報を頼りに少し歩いてみた。なんとなくこの辺じゃないかな…と探してみると、あったあった。ここだ!偶然にもバスを降りた場所から数百メートルのところにあったのだ。ようやく辿り着くと、ドアがあかない。受け付け時間は14:00まで。なるほどここもシエスタ(昼休み)の習慣があるというわけだ。では、ゆっくり昼食を食べましょ、と開いているレストランを探す。シエスタで閉まっているところも多いが、開いているところもある。イタリアに近いのでやはりイタリアンがポピュラー。ペンネを頼むと2人分はあろうかと思われるほど大量のペンネがきた。ビールもこれまたなみなみと大盛り。頑張って全部たいらげた。ふーっもう何も入らないよ。 レストランの洗面所を借り、動きやすい格好に着替えた。やっぱりマルタは暑い。半袖だー! |
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宿の前の海岸でオフィスがオープンする17:00までゆったり待つことにした。2人ともそれぞれの場所を決め、さちこは本を読み、私はぼーっと海を眺める。いろいろな船が目の前を横切って行く。陽射しは強いが風が涼しいので気持ち良い。海も空も青い。海岸には、甲羅干しをしている人、自転車で遊んでいる人、犬を散歩させている人、様々な人がいた。2時間はあっという間にたった。 |
宿のオフィスに入ると、キミがトモコか!2泊とあるのに、チェックイン5/4チェックアウト5/5と書いてあるから混乱したよ、ほらね、とパソコンを見せてくれた。あれ?訂正のメールを送ったのに届いていないみたいだ。…と思っていたら、帰国後メールは送信されずに残っているのを発見!送信するつもりでし忘れていたのだった。忘れ物の多い私だが、今回は結構こんな忘れ物がちょこちょこある(この後、まだまだ忘れ物で一事件あるのだが、この時はまだそれに気づいていない)。何にせよ、部屋は2泊分確保されていてよかった。無事に部屋に到着。角部屋でseaview、狭くはない。清潔感あり、入口に大きな鏡があり、使いやすかった。一見よさそうなのだが、2泊して不便なところも見つかった。ベッドがやわらかすぎて体が沈んでしまう。洗面所の窓に目隠しがなく、トイレも遠くのホテルの部屋からは丸見え。シャワーカーテンもバスマットもなく、床が水浸しになる。洗面所にコップがない、など。でも管理人のMichaelは気さくで親切だった。朝食付きでこの場所で6リラ(\1900)は安い。客層は老若男女幅が広い。1階のレストランがおいしくてgoodだった。 | ![]() 管理人のMichael |
夕方、周辺を散歩してみた。 スーパーを見つけた。地元のスーパーって結構楽しい。何か目新しいものはないか、いくらで売られているのか、人々は何を買っているのか?特に目新しいものはないが、やはり物価は安い。 貴金属店が多い。ピアスを探していくつかのぞいてみたり。近代的なビルの中には靴屋やレコード店など若者の集まりそうな店ばかり。うーん、あのサンダル、ちょっといいかも、などとウィンドウショッピング。 半島の向こう側へやってきた。夕方のプロムナード。穏やかな気分。湾をはさんだ向こうに首都ヴァレッタが見える。湾には船が停泊している。釣りをしている人もいる。時がゆっくりとすぎていく。 地図と見比べてあそこはどの町だ、などとやっていると、道に迷ったと思われたか、中年の男性に話しかけられた。キプロスの人で、マルタ島には度々来るので詳しいそうだ。「君達は学生?」いやいやまさか。ご飯でも一緒にどう?という感じだったが、ご遠慮した。マルタ初日でまだマルタの雰囲気が掴みきれていない。多分あの人は悪い人ではなかっただろうが、まだ警戒心はとけない。それに、お昼に食べたペンネが尾を引いて、ちっともお腹がすいていないのだ。あちこち散歩して運動したが、結局夕食を食べる気にならず、夕飯抜き。強烈なペンネだった…。 |
![]() スーパーで売られていた野菜たち |
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![]() 夕日を浴びて釣りをする人 |
5/5につづく…
<このページの最終更新日:99/06/24>