マルタ/イタリア旅日記
5/6

5/6木 マルタ

レンタカーを返そうと車を取りに行った。キーを回すと、カラカラカラ…ぷしゅん。ええっ?何故?ライトつけてたわけでも半ドアにしてたわけでもないのに、エンジンがかからない。アクセルを踏むと一旦かかるが、回転が遅くなって止まってしまう。エンジンをふかしてふかして必死につなげた。弱いながらもなんとか止まらなくなった。なんとか宿のそばの駐車場まで移動させて、それをMichaelに告げると、次の客が決まってるのでそのまま置いて行ってくれていいという。Michaelに鍵を渡して終り。本当に大丈夫なのー?エンジンがかからなかったよと言うと、チョークは試したか?と言われた。そういえばウチの昔の車も、エンジン前にチョーク引いてたっけ。そんなことすっかり忘れてた。

隣町のホテルに移動する。すぐかと思ったら、湾を3つなぞっていかねばならない。ホテルから見える湾の名前はわかっているが、またしても正確なホテルの位置はわからないのだった。Kioskに聞いたり警察に聞いたりウロウロあるいたりしてようやく到着。確かに坂の一番上に位置しているから屋上からの眺めはいいだろう。でも海までは遠いのね(涙)。

部屋は、昨日までの料金の倍するだけあってきれい。広いしバルコニーもあるし、まあまあでしょう。
一休みの後、昼食へ。外のバルコニーで海を眺めつつゆったりと取る昼食(Cafe Raffael tel.332000)は、ああヴァカンスなんだなーと実感させられる至福のとき。後ろからは、相方にフランス語でメニューを通訳している元気なおばさん。声高にしゃべっていたが、隣りに同じくフランス語を話す団体が来ると静かになった。日本人同士でもそれとわかると何となく気恥ずかしくなるけれど、ヨーロッパ人も同じなのかな。

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これはティンパーナTimpana、マルタの料理。
マカロニ、ボロネーズソース、卵、ハム、豆、ト
マト、モツァレラ・ベシャメル・パルメザンのチー
トマトをパイ皮で包んで焼いたもの。
午後はヴァレッタへ。
カクカクとした固い城壁に守られた城塞都市ヴァレッタは、マルタの首都で政治・経済の中心でありながら、世界遺産に指定されている。中世の時代に聖ヨハネ騎士団によって建築された街で、半島はぐるりと城壁や砦で囲まれている。
マルタは地中海の中心に位置し、常に外界からの侵入者に脅かされてきた。ヨハネ騎士団、オスマントルコ帝国、フランス軍、英国と支配者は次々と変わってきた。マルタ史上最大の危機、オスマントルコ帝国によるマルタ大包囲戦The Great Siegeを乗り越えた後、再侵略に備えて要塞都市建築が始まったのだ。

まずは堅牢な街の造りと対岸の都市が見渡せる、アッパーバラッカガーデンへ。ここはマルタへ来た観光客が必ず立ち寄るところらしい。あちこちにツアーの団体が歩いている。他では滅多に会わない日本人の団体も2,3見かけた。
景色いいねー、気持ちいいねーと言ってると、2人の写真を撮ってあげよう、と一人で暇そうにしていたおじさんが話しかけてきた。

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すりへった石畳の階段に歴史を感じる
マルタ生まれだけれどカナダに移住したというPhilipさん。ナイアガラフォールズの近くでリムジンを持ってるんだって。カナダに来たときには連絡くれれば、リムジンで迎えに行ってあげるよ、と自宅やリムジンの写真を見せてくれ、電話番号までもらった。どうも外国では、外国人のオジサマにモテちゃうんだなー。
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坂道の下に地中海の青がのぞく
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窓から海を眺めると、中世の昔に
タイムスリップしたような錯覚に陥る
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ロウワーバラッカガーデンには、
戦争記念の鐘があった
ヴァレッタ市のあるシベラス半島をぐるっと一周りして見た。『マルタエクスペリエンス』では、スクリーンでマルタの歴史をわかりやすく説明していた。日本語を含めた各国語の解説アリ。一人2.5LM。
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マルタのビール、チスクCISK。
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母の日が近く、ケーキが売られていた

ヴァレッタの対岸、スリーマに出てちょっとしゃれたレストランで夕食。今宵もまた、シーフードとワイン。
(Royalton  33, Tigne seafront Sliema)

食事を終えて外に出るとライトアップされたヴァレッタの街がきれいに見えた。ずいぶんゆったりしてしまったが、ホテルまで遠いのを忘れていた。たまたま通りがかったバスに飛び乗ってホテルに戻った。

5/7につづく…

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<このページの最終更新日:99/07/11>