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ギマランエスはポルトガル建国の地。1143年に初代ブルゴーニュ朝が成立した場所だ。建国の父、アルフォンソ・エンリケスの像がブラガンサ公爵館前に立っている。また、町の中心、トゥラル広場に面した建物には、ここにポルトガル誕生す(AQUI NASCEU PORTUGAL)、の文字が掲げられている。 | |
うろうろと駐車場を探して、サンフランシスコ教会前に来た。外壁のアズレージョが美しい。中も豪華絢爛。男の子と若い娘と母の親子がお祈りに来ていた。男の子は落ち着きなくしていたが、立ち去り際、十字架に向かって片足立て膝で頭を垂れ、十字を切った。その後見た成年男性も同じように、片足を少し後ろにさげて膝を曲げ、頭を垂れた。男性の祈り方、女性の祈り方というのがあるのだろうか?カソリックとプロテスタントでも違うのだろうか?
町は全体的にこぎれい。トゥラル広場でお菓子を買った。サン・シンクエンタ(Cem cinquenta)ってゆっくり言ってもらって、150$だしたら正解だった。嬉しい! |
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ブラガンサ公爵の館前では、結婚式を終えたカップルが写真を取っていた。館のチャペルで式を挙げたのだろうか。チャペルのステンドグラスはとても綺麗だった。 |
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ほの暗い部屋の中や何もかも大作りな堂々とした家具や天井が、中世の雰囲気をかもし出す。個人の生活を窺い知るような部屋があまり公開されておらず、館というより公民館という雰囲気。こういう金持ちの家には、必ず中国の陶器がデンと飾られている。螺鈿細工も定番。遠い外国の美術品を飾るのが富の象徴なわけだ。はるばる東洋から運んで来たということに価値があるのだろう。
公爵の館から数分上ってカステロへ。ごつごつした岩だけが残されている、殺風景な城跡。初代ポルトガル王、アルフォンソ・エンリケスはこの城で生まれた。 |
ちょうど昼時になったけれど、この町、パステラリア(Pasteralia:お菓子屋さん)やカフェばかりで、レストランがみあたらない。車を停めたビルに戻ると、2Fがフードコートになっていた。英語が通じず、一所懸命ポルトガル語で説明してくれたお姉さん、笑顔が素敵。でも、味見のためのサービスかと思っていた追加の小さなソーセージまでしっかり勘定に入っていた。シビアだなあ。ま、愛想がいいから、いいか。肉料理がおいしい。これはランチセット#2のPicanha fat 820$。お米と小さなソーセージとシュラスコみたいにそぎ落とした牛肉と煮豆とキャベツのような緑ものと羊肉のスライス。ガーリックトーストとビールがついて1,420$(\700)也。 | ![]() |
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『アマランテ教会の聖人の秘所に触れた未婚の女性は、よい夫を見つけられる』という文を読み、是が非でもと気合をいれて行った。ギマランエスからは、山道を南東に進む。途中何度も迷ってあきらめかけたが、なんとか到着。緑に囲まれた山間の美しい町だ。タメガ川にかかる橋を渡ると、アマランテ教会が見えてくる。教会では結婚式の最中で、中に入るのははばかられた。肝心の聖人は、入口の高い段の上。他にはないのか?しょうがないので、カメラで覗いた窓から遠慮がちに指でつついてみた。ご利益あるかしら?でも一体どうしてそんな言い伝えになったのだろう?その言い伝えのせいなのか、街には、男性の秘所をかたどったお菓子があるというのだけど、休日のせいかどこも店は閉まっている。残念。暑くて疲れて、熱心に探す気力もなし。
また迷いつつ一般道を通って(N101)Lamegoへ向かう。 |
山並みhighwayを走る。気持ちよい。尾根を眺めつつのドライブで、楽しい。山を越えると、段々畑とその底にゆったりと流れるドウロ川が見えてきた。穏やかな風景に心和む。思わず、瀬戸の花嫁を歌ってしまった。
川沿いのCafeで休憩。プラタナスの葉が風にわさわさ揺れる。なぜだかすごく安らぐ。ふーっと深呼吸、疲れを癒す。皆びゅんびゅん飛ばしていくから、こちらもついついスピードアップしてしまう。思わずバトルになってしまったりで、いつのまにか気を張り詰めて運転している。 |
![]() 山を下るとドウロ川が見えてきた。 段々畑が川を囲む。のどかな景色。 |
![]() 川沿いを走る鉄道。 CALDAS DE MOLEDO駅 |
Lamegoから更にN226を南東へ。果樹園を囲む石垣の間を通っていく。どこかで、とても古そうな教会を見かけた。あ、いいな、と思ったら、次は石段の上でゆったり編物をする老女の横顔が見えた。あ、絵になる。町並みもよかった。ああ、停まって撮っていけばよかった。スピードアップしてると、なかなか停まることができなくて、いいショットを逃してしまう。気ままにふらふらしてるはずなのに、途中からせかせかと先を急ぐようになる。欲張って全部見ようとするからだなあ。 |
GUARDAへはかなりきつい坂を登る。標高1000mの町なのだ。Best Western系Hotel de TURISMO(3ツ星)に空きがあった。8,100$(¥4,050)。部屋の調度は古いが、リフォームはきっちり。特に洗面所がきれい。フローリングの床もいい。夕食は、冷蔵庫にあるポルトワインと軽いもので済ませよう。何かおつまみになるものがないかと探しに外に出たが、店は殆ど閉まっている。カフェでチーズを買った。チーズ一つ頂戴、というのに、ポルトガル語と日本語と英語と身振り手振り交えて、汗だくで伝える。ポルトワインてシェリー酒みたい。 グァルダも古い町である。教会や石畳が歴史を感じさせる。夜は電飾で通りが飾られていた。 追記:右の標識は、『学校アリ』の意味かもしれない。それらしき標識をみつけた。 |
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コラム:パトカーと救急車 |
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<このページの最終更新日:00/10/31>