シアトル/バンクーバー/ビクトリア '97/12

 

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新渡戸の間

97/12/27土
朝食後、ホテルの庭をお散歩。新渡戸稲造の記念碑がある。この人って誰だっけ?お札の肖像になった人だよね?(新渡戸稲造:1862-1933。かつて国際連盟事務局次長を務めた教育者・農学者。国際会議に出席するためにカナダを訪れ、道中病に倒れ、ビクトリア市で客死した
実は、一部屋だけ空いていると言われたその部屋は、この新渡戸稲造が泊まったというその名も新渡戸の間 NITOBE SUITEだった。体を悪くしてこのホテルに長く静養していたとのことなので、私がじゃんけんで勝って寝た大きなベッドって、もしかして新渡戸さんご臨終のベッドだったのでは…?


暖炉を囲む人々

部屋は古臭かったけど、ホテルは全体的にどっしりと落ち着きがあって、安心してくつろげるという雰囲気がある。ロビーの暖炉を囲んで椅子が並んでいる。火を囲んで人が集い、語らうという形に配列されている。
Craigdarroch Castle Brochure <- クレイダーロック城 Craigdarroch Castle
1887〜1890年に建てられたロバート・ダンズミュア氏の邸宅。その後第一次大戦期に陸軍病院になったり、大学の分校としてヴィクトリア・カレッジとなったり、音楽学校になったりした後、博物館となった。いろいろな部屋があって興味深い。

Royal British Columbia 博物館
ガラスケースに古典品が陳列されているような博物館ではなく、実物や実物大、実物そっくりのものがそのまま置いてあって、迫力がある。時代ごとに部屋が分かれ、B.C.州の歴史を体感できる。面白くて時間を忘れるほどだった。特別展示館はクジラで、日本製品の粉石けん、鯨肉、油なども展示されていた。

Art Gallery ->
博物館好きの私と、美術館好きのスージーとで、今日は一個ずつ。ここでは、白をテーマとして、いろんな白いものを瓶詰めにしている作品が印象的だった。それにしても、なぜ庭にほこらがあるの?

Art Gallery of Greater Victoria

夕方、フェリーで米国へ渡る。対岸のポート・アンジェルス Port Angelesまでは1時間半。船で国境を越えるのは初めてかも。フォームに必要事項を記入して窓口へ出し、切符を買う。フェリーに入る車の列に並んで待っていると、出入国管理の係官がまわってきた。パスポートを見せるだけ。

フェリーの中でパンフレットを集めながら宿選び。

走っていてカリフォルニアと違うと思うのは、道路わきの樹。針葉樹が北国らしい。一週間前に走っていたアリゾナだと、これがサボテンになるんだなあ。

To the US

Victoria  Published by J.Barnard Photographer Ltd.,
夕方になると、州議事堂の輪郭がイルミネーションで浮き上がっていた

Tannhauser これ!と決めてきたのに、もうBed&Breakfastはやってなくて、今はレストランだけなんだって。がっかり。でも、雰囲気よく、おいしそうな匂いがしていたレストランだったので、近くのTravelers Innに宿を決めてから、夕食に戻ってきた。
スージーは、ハンガリアン・グーラッシュ Hungarian Goulash$11.95(スパイシートマト、マッシュルーム、玉ねぎ入りグレービーソースであえた牛肉ソテー。ヌードルかポテトと赤キャベツ付き添え)、私はヴィール・シュニッツェル Veal Schnitzel $16.95(子牛のカツレツ ジャーマンポテトサラダとザウアークラウトかキャベツ添え)を注文。
メインディッシュはもちろんおいしかったけど、それ以上に最初に出たスープが最高においしかった。ただ単にお腹空いていただけ?

dinner at Tannhauser
奥がHungarian Goulash, 手前がVeal Schnitzel

 

97/12/28日
朝もやってるというので、昨夜のレストランに開店早々、7:00からお邪魔した。せっかく近くに来たから、オリンピック国立公園にちょっと入ってみたいという話をすると、わざわざ電話して道があいてるかどうか聞いてくれた。電話に誰も出なかったので、結局わからなかったけれど、親切な夫婦だった。

公園の入口はすぐ近くなので、実際に行ってみた。山を登り始めたころ、CLOSEの看板で行き止まり。残念。あきらめて、Kingstonの港へ向かう。

Sequirumあたりで、後ろにパトカーが見えた。パトロールかな?なんて気にせずしばらく走っていたら、後で、なぜすぐ止まらなかったと怒られてしまった。えっ、私だったの?悪びれた様子がみられなかったからか、厳しそうな警察官。しっかり$114もとられてしまった。そんなこともあって、曲がるはずの道を過ぎてしまい、途中でUターン。

シアトルに戻る前に、ツインピークスツアー。
私は全然見ていなかったのでわからないけれど、テレビ映画『ツインピークス』の舞台が、シアトルから1時間くらいのスノクオルミーという所にあるのだ。
Mar T cafe

Snoqualimie  copyright Impact Northwest

映画を知らなくても、ドドーと水流豊かで迫力のあるスノクオルミー滝だけでも、見ごたえ十分。
映画にも出ていたという近くのホテル、サリッシュロッジは、ゴージャスなリゾートホテル。一度泊まってみたいなあ。
ツインピークスでダブルRダイナーと呼ばれていたレストラン、マーティ・カフェ。主人公がいつもここでチェリーパイを食べるのだそうだ。私たちも、中に入って昼食。ツインピークス・フリークらしいお客が他にもいっぱいいたみたいで、パイを食べている人がそこここに。
Floating Bridge(浮き橋)であるMercer(520号)を通ってシアトルのダウンタウンに戻ってきた。

海や山や湖がすぐ近くにあるシアトルには、アウトドア・グッズのお店がたくさんある。シアトル発祥のR.E.I.(Recreational Ezuipment Inc.)をうろうろして、ショッピング気分。迷いに迷った末何も買わずに出てきた。

クーポンの使えるホテルを目指して入ったつもりが、間違ったところへ入ってしまう。でも面倒だからと、そのWest CoastVance Hotelに決めてしまった。新しいのか、内装はシンプルできれい。清潔。角部屋で二面採光。インテリアはシックで落ち着いている。居心地のよい部屋だ。

夜はモノレールにのって、シアトル名物スペースニードル Space needleへ行き、おのぼりさん。最上階の展望レストランは予約制の上、値段が高いのでやめ、スージーとのアイルランド旅行を思い出しつつ、シアトルセンター近くのアイルランド料理店、T.S.McHUGH'S (21 Mercer St.)へ。

97/12/29月
ボーイング工場の見学や、昔の街並みを見て歩くというUnderground Tourにも行ってみたかったが、時間ギリギリなので、あきらめ。パイクプレイスマーケットをうろうろしたり、港沿いを歩いて土産物屋をひやかしたり。
世界各地の変わったものを集めた店を港近くで見つけた。エクアドルの首狩族の首というのが陳列されていた。よくみないと首とはわからないような小さな首。これ、本物?(恐くて写真に取れなかった…)

Space Needle brochure

 

帰りはRenoで乗り継ぎ。San Jose行きのゲートへ急ぐと、人がいない。まだなの?と思いつつ係に聞くと、どうして今ごろ来るの!と驚かれた。ゲートは今まさに閉まったところだったらしい。だって乗り継ぎ便が遅れたんだもーん!もう一組同じ便からの人も声をあわせてくれたのんで、急いでドアを開けて入れてくれた。同じリノエアーでも、連絡してくれないのね。今日中に帰れなくなるところだった。
San Joseへは夕方、無事到着。お疲れさま〜。

 

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<このページの最終更新日:01/02/23>