デスバレー
'98/2/7〜2/9

エルニーニョで雨ばかりのSan Joseを逃げ出した…はずなのに、砂漠のデスバレーでも雨!デスバレーは何も無い所だよと聞かされ、あまり期待しないで行ったため、逆にその多彩な姿に驚かされ、十分楽しむことができました。

出発当日の朝は、時間に余裕もないのに忘れ物を取りに戻り、空港ではレンタカーリターンでコンピュータが故障していて手間取り、出発時刻15分前になってしまったので、さあ走れ!と走っているうち、今度はパスポートをレンタカーに置き忘れたことに気づいてまた戻ったりなどハプニング続き。とうとう予定の便に乗り遅れてしまいました。乗り遅れた客が他にも多数いて、係員に詰め寄っていましたが、一切受け付けません。あきらめて3時間後の次の便に乗ることにしました。不幸中の幸いは、Reno Airとも提携しているAmericanの私のゴールドカードを見せると、食事券$18分が出てきたことです。San Jose空港にはレストランがなく、ファーストフード店でいくら豪華に食べても2人で$18は使いきれません。残ったお金で果物を買おうと金券を見せると、よく勘定もせずにりんごやオレンジを持ちきれないほど無造作に出してくれ、ずいぶんアバウトだなと笑ってしまいました。
狭い空港で暇つぶしもできず、休日出勤していた同僚に電話をして空港に迎えに来てもらい、出発の時間まで会社で仕事をしました。

ネバダ州のラスベガスやリノの空港内にはスロットマシーンがずらっと並び、いつでもチンジャラジャラと音が響いています。私はギャンブルには興味がありませんが、ギャンブル好きな人が空港で遊んでしまったら、夢中になって乗り遅れてしまったりしないのかしら。

カジノに人を集めて収益をあげるために、ラスベガスでは豪華なホテルでも比較的安く泊まることができ、また各ホテルともいろいろな趣向をこらしています。このタダで楽しめる各ホテルのアトラクションを見ようと意気込んでいたのですが、時間帯がうまくあわず、結局見たのはミラージュの噴火山だけ。トレジャーアイランドの海賊船は機械が故障して中止になり、残念でした。
アトラクションの時間帯を逃してしまったのは、もともとはケチ根性でタダでビールを飲もうとしたためでした。カジノにいけば、ウェイトレス(レストランのウェイトレスとは違い、派手な格好をしていますが、バニーガールの衣装の人は見ませんでした)がチップだけで飲み物を持ってきてくれるのです。カードゲームを見物しているふりをして、ウェイトレスが注文を聞きに来てくれるのを待っていたのですが、なかなか回って来ません。結局、乾いたデスバレーから戻って喉がカラカラに乾いているのに、ビールにはありつけず、広いカジノをうろうろしたせいで足も疲れる、アトラクションは見逃す、ホテルに戻るとレストランは閉店している、と不運続きでした。スロットマシーンで運を取り戻せるかと思ったけれど、やはりそううまくはいきませんね。

 

<目次>
[概要] [アクセス] [費用] [宿泊] [レストラン・売店] [みどころ] [関連リンク]

 

概要

デスバレー国定公園Death Valley National Monumentは、カリフォルニア州南東部とネバダ州西部に位置し、南北150km、東西70kmにわたる広大なエリアである。最高点は3353m、最低点は海抜-86m(西半球での最低)と高度差もある。1933年に国定公園に指定された。西部開拓で西進した東の人々がシェラネバダ山脈を越えられずにここで息絶えたため、Death Valley(死の谷)の名前がついたという。夏は摂氏50度を越す灼熱地獄となり、ホテルなども一部閉鎖される。
死の谷の名に似合わず、可憐な春の花が咲く

アクセス

ラスベガスからは車で2,3時間、ロサンゼルスからは車で5時間。バスや飛行機のツアーがラスベガスから出ている。

費用

今回2泊3日の行程の費用は$292(約38,000円)。その内訳は、San Jose〜Las Vegas往復のAir Ticket(Reno Air)が$124,レンタカーとガソリン代2日分を2人で割って$64,2泊の宿泊代$104。公園の入園料が$10.00かかるらしいが、エントランスがどこにあるのかわからず払わなかった。

宿泊

公園内では、ファーニス・クリークに高級リゾートホテルが2,3軒ある。公園周辺では、東側Beattyにモーテルが数軒。ここはネバダ州内なのでカジノ併設。公園の外では、ラスベガスや途中の街にも宿泊できる所は多い。

<The Furnace Creek Inn>

$245.00〜$325.00 砂漠の中のオアシス。四つ星の高級リゾートホテル。
tel 760-786-2361

<Furnace Creek Ranch>

$90.00〜$130.00 ゴルフ場やプールも備えた高級リゾートホテル。
tel 760-786-2345

<Stovepipe Wells Village>

$53.00〜$76.00 モーテルタイプの部屋もあり、モーターキャンプサイトもあり。キャンプ場は一人$10.00。
tel 760-786-2387

<The Furnace Creek campground / Texas Springs and Sunset campgrounds>

$12.00〜 ファーニス・クリーク地域のキャンプ場。キャンプの予約は5ヶ月前から受け付けている。
tel 1-800-365-2267(CAMP) (7:00〜19:00)

<Phoenix Inn>

$35.00〜$50.00 公園の東Beattyのモーテル。
tel 702-553-2250 予約はtoll free 888-845-7401

レストラン・売店

公園内では、ファーニス・クリークにレストラン・売店が数軒ある。Beatyの町にもモーテル併設のレストランあり。また、キャンピング用品は、The Furnace Creek RanchとStovepipe Wells Villageで調達可能。

みどころ

<観光案内所>Furnace Creek Visitor Center

毎日8:00〜18:00オープン。tel 619-786-2331。公園の中央、ファーニス・クリークにあり、Borax博物館も併設している。11月〜4月のピークシーズンは、レンジャーが公園内をガイドするレンジャープログラムがあり、Visitor centerで申し込む。

<スコッティズ・キャッスル>Scotty's Castle

シカゴの大富豪の冬の別荘だった邸宅には、噴水や自動ピアノなど珍しいものがある。昔の衣装を身にまとったパークレンジャーが邸内をガイドするCostumed living history tourは、毎日9:00〜17:00。およそ1時間ごとに出発する。料金は大人一人$8.00。予約は、760-786-2392。


Scotty's Castleにまつわるドラマはなかなか面白い。奇妙な友情で結ばれた無法者ウォルター・スコット(左)とスポンサーのアルバート・ジョンソン(右)

<ウベヘベ クレーター>Ubehebe Crater

火山の爆発によってできた幅800m深さ150mの噴火口。噴火口の中まで歩いて行くことができる。

<サンドデューン>Sand Dunes

デスバレーは、月の砂漠のイメージの砂原が続くと思っていたが、殆どはでこぼこの大地でところどころに低い草も生えていた。サンドデューンはその中で唯一、月の砂漠のイメージそのものの砂丘地帯。うねうねしたきれいな風紋が見られる。

<ハーモニー・ボラックス工場跡>Harmony Borax Works

Borax(ホウ砂)ブームが起こり、デスバレーで発掘されたホウ砂はtwenty mule team(20頭のラバ隊)によって260km離れた鉄道駅まで運ばれた。工場跡には運搬に使われた馬車が置かれている。

<ゴールデンキャニオン>Golden Canyon

映画STAR WARSの撮影に使われた場所。荒涼とした砂漠の中をルークが走っていた。

<ザブリスキー・ポイント>Zabriskie Point

手のひらを下に向けた人間の手のような形の岩が連なる。なんだか不思議な風景。

<ダンテス・ビュー>

デスバレーを一望できる山頂からの眺めは素晴らしい。山頂は寒くて風が強く、厚手の長袖が必要。白く見えるのは塩。デスバレーは昔は海であったが周囲の山が隆起して海水が閉じ込められ、干上がってできたのがこの塩の谷。

<マッシュルーム・ロック>Mushroom Rock

溶岩が奇妙な形を作り出した。マッシュルームに似ているかはちょっと疑問。

<アーティスト パレット>

鉱物から出る様々の色が画家の持つパレットのよう。緑、黄、紫、オレンジ、ピンクとあり、カラフルでとてもきれいだ。

 

<悪魔のゴルフ場>Devil's Golf Course

塩が固まって結晶でぼこぼこになった地面が果てしなく広がる。雪が溶け出してぐしゃぐしゃになった雪解けの地面のよう。


塩の結晶のとげとげが連なる

<バッドウォーター>Bad Water

西半球で最も低い地点。海抜マイナス86m。塩の大平原が広がる。

 

関連リンク

The National Park Service   Death Vally アメリカの国立公園のホームページのデスバレー編(英語)

 

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<このページの最終更新日:99/02/13>