ハロウィンHalloweenは、キリスト教の万聖節All Saints' Day(Hallowmas)の前夜(10月31日)のこと。All Hallow E'enの省略形です。現在では宗教的意味合いは薄れ、家々ではかぼちゃをくりぬいてお化けの顔にしたジャック・オー・ランタンJack-o'-lanternを飾り、お化けなどに仮装した子供達がTrick or treat!(お菓子をくれなきゃ、いたずらしちゃうよ)と言って家々を巡りるお祭りとなりました。
ハロウィンとは、もともとキリスト教ではなく古代ケルト民族の宗教ドゥルイド教の儀式でした。日照時間が短くなるこの時期は、暗闇の勢力が増し、死者の霊があの世からやってくると信じられていました。死者の霊を鎮めるために人々は供物を差し出し、差し出さなかった家には必ず悪いことが起こったのです。また、やってくる死者の霊をごまかそうとして、子供達に変装させて歩かせました。ハロウィンの夜に、子供達がお化けに仮装してお菓子をねだって歩くのは、これが由来なのです。
ケルト・ドゥルイド系を侵略したローマン・カソリック系は、異教徒の習慣を改めるため、11月1日を聖者Hallowの日と定め、現在のHalloweenの名前がつきました。
魔女とハロウィンが結びついたのは、このローマン・カソリック文化との融合の後です。中世ヨーロッパでは、魔女は悪魔と取引をする妖術使いで、カソリック教の敵とみなされていました。
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←ポストにも仮装グッズ用のチラシが増えてきます |
97年は、出張者仲間で『ハロウィン対策委員会』を結成し、会社の仮装大会に出場しました。『日本の雅(みやび)』という大層なるテーマを掲げたのですが、その実体は、歌舞伎調やバカ殿風や町娘になぞの中国人という、時代も身分もバラバラといういでたちで、日本人が見れば不揃いななんとも奇妙な集団になってしまいました。
その日は朝から仮装して出社する人もいて、なんだか仕事にならない様子でした。
サムライ役の男性陣は、ハロウィングッズで白く顔を塗り、私はげじげじ眉毛となるとのホッぺをつけ、かなり笑いを取れるだろうと見こんでいたのに、アメリカ人には『サームラーイ!』と妙に感心され、見事『グループ大賞』を頂きました。アメリカ人には通じなかったけれど、この写真を日本に送るとバカ受けで、社内報にまで載ってしまいました。おかげで、同僚の皆さんからは、「ともこさんは女を捨てた」とか「まだ独身だったよね…?(あんな姿をさらして嫁の貰い手があるのか)」とのご心配を頂きました。そんなにひどかったかしら?
でも、この仮装大会のおかげで、「あのときの…」と声をかけられる機会が増え、気軽に話せるようになったので、出張者による日本の宣伝作戦はかなり功を奏したと思われます。
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このページの写真は一部、はとりまさあきさんからお借りしました。ありがとうございます。
<このページの最終更新日:99/03/16>